| 戸出町の歴史 |
| 戸出の誕生 |
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元和3年(1617年)、川合又右衛門が加賀藩から戸出野を開墾することを許され、この地に「戸出村」を誕生させました。 川合又右衛門は下中条村(現砺波市柳瀬)の豪農でした。加賀藩主によく仕え屈指の俊才を認められ、藩で最初の十村(加賀藩における大庄屋の呼称)を命じられ民政をあずかっていました。 戸出野の地は、千保川を灌漑に利用することによって新田開発が可能であり、北陸街道(石動〜戸出〜富山)や、高岡城と加賀国を結ぶ加賀街道(高岡〜戸出〜福野〜福光〜加賀国)、井波道(高岡〜戸出〜井波〜城端〜五箇山〜飛騨国)などが交わる交通の要所であること、また千保川の舟運を利用することもできることなどから、将来の発展が見込める土地であることを着目しました。 戸出町を東西に貫く北陸街道は当時越中で最も道幅が広く整備された道でした。全区間において2間(約3.6m)の道幅が あったとの記録が残されています。江戸時代中頃までの古地図ではこの道は最も太い線で表されています。 江戸時代中期以降は、高岡を経由するルート(石動〜高岡〜富山)が北陸街道と主道となっていったようです。 元和3年(1617年)11月1日、加賀藩より「野開の御印状(開拓許可書)」を得た川合又右衛門は、自らこの戸出野の地に移住し、多くの農民を動員して新田開発を行い開墾に励みました。 川合又右衛門が開墾する以前のこの地は、原野を切り拓いた農村集落が点在している地域でした。 元和5年(1619年)の資料によると戸出地区に52軒、北般若地区に62軒、是戸地区に49軒、醍醐地区に38軒の計201軒の人家が建っていたとの記録が残っています。 |
| 村から町へ |
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街道沿いに家並みが建ち並ぶようになってきた戸出では、「野開の御印状」に基づいた「市」を立てられました。この「市」は毎月6回開催される「六斎市」と呼ばれる市でした。この市によって戸出は付近の村々の中心的な存在となり、どんどんと商家も増加し「町」としての形態を整えるようになりました。 加賀藩主は民情視察を兼ねた鷹狩りを行いました。この地にも何度も訪れ、戸出で休憩や宿泊を行ったことも発展に寄与しました。 さらに戸出は、上使街道などの交通の要所であったことで宿場町としても発展していきました。幕府から派遣された役人(巡検上使)は高岡を経由する道(石動〜高岡〜富山)を通らず、古くからの北陸道である(石動〜戸出〜富山)のルートを通りました。 戸出は砺波郡の主要な水陸交通の要衝であるだけでなく、加賀藩の御蔵(年貢米を貯蔵するための蔵)の町としても大いに発展していきました。 戸出のお隣町である砺波市中心部(当時の杉木新町)がつくられたのは、戸出から32年遅れた慶安2年(1649年)のことです。福野、福光、津沢などの町がつくられたのはさらにその後です。 加賀藩の米を貯蔵する戸出御蔵は、文化元年(1804年)に杉木新町御蔵に一部の村の年貢米が移管されるまで砺波郡最大の御蔵でした。 戸出音頭には「戸出よいとこ、砺波の都〜♪」という歌詞がありますが、私たちが住む戸出町は砺波地方の中心地のひとつとして、早くから発展してきた歴史のある町だということがわかります。 |
※ 砺波郡内の町について(補足) ※
砺波郡を支配していた加賀藩では、町について 古くから栄えていた商人の町と、 新しくつくられた農民の町とに区別させていました。
− 商人の町 −
・住民の身分は商人。
・町奉行が支配を行った。
− 農民の町 −
・住民の身分は農民。
・郡奉行が支配を行った。
・本来の町ではないが、商業が認められて町と同様に扱われた。
砺波郡内の商人の町とは、城端町(現・南砺市)、今石動町(現・小矢部市)がそれにあたります。
農民の町はさらに「宿立」(宿場町)と「町立」(宿場町以外の町)に分けられ、 天保10年(1841年)の川合文書によると以下の11ヶ所が挙げられています。
「宿立」の町:
井波町(現・南砺市)、埴生村(現・小矢部市)、中田村(現・高岡市)、
立野町(現・高岡市)、佐加野村(現・高岡市)
「町立」の町:
福町村(現・小矢部市)、津沢町(現・小矢部市)、戸出村(現・高岡市)、
福野村(現・南砺市)、杉木新町(現・砺波市)、福光村(現・南砺市)
形式上、戸出は「戸出村」でしたが、実際は町として扱われていました。
元和7年(1621年)の資料では、戸出村は既に「戸出新町」と呼ばれていました。
【砺波郡内の町の成立時期について】
1617年(元和3年):戸出
1649年(慶安2年):杉木新町(現在の砺波市中心地区;出町地区)
1650年(慶安3年):福野(現在の南砺市福野地区)
1651年(慶安4年):福光新(現在の南砺市福光地区)
1660年(万治3年):津沢(現在の小矢部市津沢地区)
<参考>
1609年(慶長14年):高岡
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