| 清水 省吾さん(RACDA高岡) |
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新しい戸出のまちづくりに寄せて |
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私が戸出にはじめて伺ったのは33年前。小学校4年生の時の担任の先生が戸出の方で、当時24歳の若い女先生でしたが、人気のある先生で、クラスメート10人くらいで先生のお宅に遊びに行ったのが戸出との出会いでした。当時は戸出が高岡市になったかどうかという時期で、活気のある大きなまちという印象がありました。 その後年を経て、私は高岡南高校に進みました。第2期生です。毎日城端線で学校へ通いましたが、思い出深いのは、授業が終わって駅へ向かって全速力で走り、大体10人くらいが走るのですが、先頭の数人が列車に乗ったところで列車が発車、乗れなかった大部分の生徒は、それから1時間半ほど、あてもなく戸出のまちをぶらつくより仕方なかったということでした。 私はその後クラブ活動に身を投じ、1年生の2学期から兵庫県の高校に転校してしまい、それ以来私は富山県を離れました。だから私にとっては戸出は思い出のまちです。 今回、本当に久しぶりに戸出に伺って、昔と比べて駅の辺に活気がなくなった印象を受けました。そして戸出の皆さんのお話を伺って、戸出の皆さんが、戸出の商業の活性化、戸出のまちづくりに並々ならぬ熱意を持っていらっしゃることを感じて、思い出多い戸出の再活性化に大いに期待を持ったと同時に、戸出のまちづくりにおいて城端線をきちんと位置付け直すことの重要性を改めて感じました。 万葉線の再生とそれを活かしたまちづくりを訴えていたRACDA高岡がなぜ戸出なのか・・・。皆さん最初は不思議に感じておられたかもしれません。しかし万葉線は単独で機能を十分に発揮できるというわけではなく、高岡周辺の公共交通とネットワークを構築し直すことが再生の一つの手段であり、これは城端線にとっても同じです。また、北陸新幹線が開通すれば交通の拠点は現高岡駅から新高岡駅に移行し、公共交通ネットワークも新高岡駅を基点に構築し直す必要が出来ます。その時、万葉線・氷見線と城端線の再編成による新高岡駅アクセス網の構築は現実的な選択になります。その時、鉄道についての概念を現在の固定されたものから、欧米諸国で広く普及して成功を収めているLRT(ライト・レール・トランジット)という路面電車と鉄道が融合して高性能化されたシステムを視野に入れて整備を進める必要があります。また、それをすることによって『駅』の概念が大きく変化し、まちと高い密度を持って融合をはじめるのです。 私は昨年、ヨーロッパにLRTの視察に行って参りましたが、路面電車とローカル線の直通化によるLRTシステムの導入により、路面電車とローカル線の双方が活性化し、あるローカル線に至っては2時間に1本しか列車がなかったのが頻繁に電車が行き交う路線に再生し、直通運転を始める前の700%まで乗降客数が増えた例を見てまいりました。城端線もそうなることは十分可能です。 しかし、JR西日本は昨年広島県で可部線末端区間の廃線を決めました。地元の対応がそうさせたとのことです。一方でJR西日本は富山市の富山港線をLRT化することを決めました。地元が熱心だったというのがその理由です。廃線になるか、LRTとして再生・活性化するか、全ては地元の対応にかかっていると言えます。 城端線は私たち沿線住民・沿線自治体がLRTとしての再生に取り組めば十分に再生・活性化する路線です。戸出の皆さん、一緒に城端線を含む公共交通とそれを活かしたまちづくりについて考え、連携して新しい時代のまちづくりに取り組みましょう。戸出にも高岡にも新しい活気ある時代が訪れるはずです。 次の時代、交流人口の増大が地域の活性化の鍵になるといわれています。新幹線が来ている高岡、遠方のいろいろな地域から多くの人たちがこの地域を訪れる機会が出来ます。その時、城端線・万葉線を含むLRTネットワークが新幹線から乗客を受け取ってそれぞれのまちへ誘導する交流装置になります。そのような、これからの時代に生き残るまちづくりを、一緒にしていきましょう。 以上 |
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