子育て支援を考える『涼悠会』は、富山県を中心に活動しています♪
平成11年5月15日の設立以来、多くの活動をしてきました

1.富山県内35市町村における子育て支援の現状調査
2.『子育て支援マップTAKAOKA』制作
3.紙芝居『ひまわり姫ってだ〜れ』制作
4.ワークショップ 『みんなで話し合おう!子育て支援』開催

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1.富山県内35市町村における子育て支援の現状調査

 富山県女性財団発行「とやまの女性百科 99」 において、『富山県内35市町村における子育て支援について 〜県内の子育て支援の現状を把握し、課題を探る!〜』(冊子はサンフォルテ 及び 公立図書館に在書)と題し、子育て支援の現状調査を行いました。

 「男女平等の視点」「子育てと仕事の両立」「母体の安全」にポイントを絞り、平成11年10月に、県内35市町村を対象とし、71設問のアンケートを実施いたしました。

 その結果、報告書の枚数はA4サイズで38枚にもなり、貴重なデータを得ることができました。その中のまとめを抜粋し、紹介いたします。

 今回の調査を終えてまず実感したことは、やはり仕事を持つ女性への「子育て支援」がまだまだニーズを満たしていないということでした。富山県の共働き率は64.5%とかなり高く、女性の勤続年数も長く、雇用形態も正規の従業員が70.8%と多いことから、実労時間が全国平均より長いという現実があります。このことから、乳児や幼児の保育のみならず小学校低学年の学童保育の増設が急務と思われます。

・・女性の労働形態が多様化している中で、休日保育や夜間保育・病後児保育・乳児保育・学童保育・企業内保育・・・ショートスティ・トワイライトスティ・「ファミリー・サポート・センター」の増設・・・妊娠中の部署移動申告制・児童介護休暇制・ジョブシェアリング(ワークシェアリング)・親の休職制度など・・・共働き率の高い富山県が全国に先駆けて、きめ細かく拡充していくことが望ましいと・・・男性および企業家の男女共同参画基本法に基づいた意識改革が「子育て支援」の大きな後押しとして、ますます重要なポイントと・・・

 これからの「子育て支援」を考えたとき、一言でいえば「男女共同参画の構築を通して、解決する」ということが、今回の調査を終えたメンバー一同の一致した見解となりました。

 この報告書をまとめあげた平成12年1月は、3ヶ月後に介護保険法が施行されるという時期で、新聞は連日この記事で賑わっており、どこを探しても「子育て支援」の記事は無く、少子化に対するメディアの関心の薄さを皆で嘆いておりました。
 幸い今は、連日のように「少子化」関連の記事が紙上をにぎわしていて、メンバー一同ホッとしております。
 「少子化の歯止め」の妙薬は無く、きっと社会全体のあらゆる分野から、改革しなければならないのでしょうね〜
♪ 皆様の良きお知恵・良きアイデァお聞かせくださ〜い!

2.『子育て支援マップTAKAOKA』制作

 平成12年にアンケート調査を報告書にまとめた結果、幾つかの課題が見えてきました。そこで、それに取り組む第一歩として、日ごろ家に引きこもり悩みを抱えながらも一人で育児をしているヤングママや働きながら子育てをしている親たちが、いざという時パッと広げてひと目で「市内の子育て支援状況」が解るように、平成13年に支援マップを作成しました。

 2000部を発行し、小児科医・子育て支援センター・児童センター・コンビニ・保育園・託児ルーム・幼稚園・保健所・ 市の児童福祉課・その他ヤングママが集まる所など、幅広く配布(無料にて)しました。

  当時このようなマップは珍しかったのか、制作段階から新聞(北日本)・ラジオ(KNB)・テレビ(NHK)などの取材を受け、NHKの視聴者からは遠くは静岡や岐阜からの問い合わせなど、このような反響はメンバーにとって、とても励みになったものです。
♪ 参考の為ご覧になりたい方は、ご一報ください。

3.紙芝居『ひまわり姫ってだ〜れ』制作

 子育てには、ジェンダーという壁にどうしても阻まれてしまうという現実があり、それを打破しようと、まずこども自身に目を向けジェンダーにとらわれない意識を育てる目的で、平成14年に紙芝居『ひまわり姫って だ〜れ?』を作成しました。

<ひ・ま・わ・り・姫 について>

 平成10年北九州市立女性センター“ムーブ”が主催した「女子差別撤廃条約」名訳コンクールで入賞した作品をもとに ポプラ社から絵本が出版され、これが好評で全国の幾つかの小学校の教材などに使われています。
 内容は、小学生の女の子が 自分の将来について、母・祖母・弟などの関わりから、世の中のジェンダーにとらわれない自由な発想で職業などを考え、次第に自立していく姿を描いています。

【絵本より一部抜粋】
・・結婚してもいいし、しなくてもいいのです。するなら好きな人を選ぼう・・・相手の人と同じ名字にするかどうかは自由。子どもを産むか、産まないかも自分で決めましょう。結婚していなくても、お父さんがいなくても、生まれた子どもは同じように宝物。結婚しても、お母さんになっても、一人前の女の人として働き、生活していきましょう。・・・(第16条 婚姻・家族関係における差別の撤廃)


 私たちは、この絵本の対象年齢が4年〜5年生となっているのを少し引き下げ、年長児〜3年生でも理解出来るよう内容をやさしく作り変えてみました。

 後に、平成14年6月のサンフォルテ・フェスティバルにて(ワークショップ) 『ひまわり姫って だ〜れ?』 開催し、紙芝居を発表しました。小学生の女の子たちが興味深く見入ってくれて、紙芝居を製作した甲斐がありました。

4.ワークショップ『みんなで話し合おう!子育て支援』

 平成15年6月29日に行われたサンフォルテ・フェスティバル2003においてワークショップ『みんなで話し合おう!子育て支援』をサンフォルテ・306室にて開催いたしました。

  設立5周年を記念して、今までの歩みを振り返りつつ「子育て支援における問題」について広く皆様にご意見などを伺い「話し合い」のなかから今日的な課題を探りました。

当日配布しました資料より抜粋して紹介いたします。

■結婚しない女たち ー結婚が選択肢のひとつになったー

 ●「皆婚社会」だったが年齢を気にして結婚相手に妥協する人が減った。
   〜「結婚適齢期」「ハイミス」などは死語に〜

 ●独身女性が家、マンションを買い始めている
   女性が自力で生活拠点を持つ

 ●日本の子どもの98%以上が結婚した夫婦から産まれている。
  (日本の少子化―「結婚の衰退」の影響大きい)

 ●70年代半ばより産業構造が重厚長大型から 軽薄短小型のサービス産業等に移行。
   女性の高学歴化に伴い賃金の上昇となり、女性の経済的自立につながっていく。

 ●ただし「一人暮らし」のデメリットも
   一人暮らし女性の74%が何かがあった場合不安家事の負担を分け合う「二人暮し」増えそう〜

■今は仕事 若い卵子を凍結保存!(老化する前の卵子を凍結保存しておく)

 ●「産みたい時」キャリァプランの中から・・
   「産みやすい時」流産しない体にとってのズレ

 ●「不妊治療」について
   富山県は今年10月から、都道府県では初めて体外受精を試みる夫婦に年間10万円を上限に助成を始める。(政府も来年度から実施することを検討中)

  ・不妊治療を受ける人―年間28万5千人
  ・妊娠中絶をする人――年間34万千5百件(十代少女6年連続増加)
  ・「デザイン・ベビー」を希望する若い女性が 増え 始めている。

■欧米の子育て支援

 ●フランス
  ・過去50年余り出産促進策を講じている
  ・出生率は1.90まで回復した。
  ・児童手当など経済的支援策が手厚い。
  ・子ども3人いる家庭は鉄道料金の割引など

 ●スウェーデン
  ・育児休業
    生後18ヵ月まで取得できる
    うち390日間は80%の所得保障あり
    子どもが8歳までの間にパート労働の形で 分けて取得できる
    60日間は「パパ休暇」と呼ばれて父親でないと取得できない

 ●ノルウェー
  ・「パパ・クォーター」
    育児休業の一定期間を父親に割り当てる制度
    父親の育休取得率を上げる為93年に世界で始めて父親に4週間の育児休業(所得保障―80〜100%)を割り当てる制度。
    父親の育休の取得率は3%から98年には、80%までに上昇した。

●オランダ
   ・ワーク・シェアリングなど
    夫婦二人で、1.5人分働くーオランダ方式と呼ばれている。(夫婦のどちらか一方一定期間パート形式で働き育児をする)

●アメリカ
  ・基本的には、家庭の子育てには政府は介入し ない姿勢をとっている。
  ・出生率は 2.13と高い。(移民の影響もあるが、家族を大切にする機運 があり、白人女性に限っても1.90でる)
  ・育児休業は、12週で所得保障は無い。
  ・公的保育サービスの水準は低い。
  ・貧困家庭以外は、児童手当は無い。
 ただし
  ・再雇用市場が発達している。(育児の為退職した後も、再就職しやすい)
  ・男性の育児、家事の参加率が高い。
  ・民間の保育サービスが充実している。

●ドイツ・スペイン・イタリア
  ・3ヵ国ともに、出生率は低い。
  ・3ヵ国に共通している点
   「子育ては女がするもの」という伝統的な意識が根強い。
  ・児童手当・保育サービスなど公的支援は低い
  (ただしドイツは児童手当のみ充実している)

■日本
  ・仕事と育児の両立支援が中心
   「新エンゼルプラン」
  ・育児休業中の所得保障は40%と薄い
  ・児童手当は就学前まで、受給に所得制限あり
  ・「夫は仕事、妻は家庭」の意識は根強い
    この意識を前提に税制・社会保障制度が組み立てられてきた
  ・家族のあり方、意識の変容の波を受け、そこに、ギャップが生まれている
  ・75年頃から未婚・晩婚・非婚・結婚しても 子どもを産まない等多様な現象が起きている
   1950年―出生率―「4」
   1960年―出生率―いっきに「2」
  ・昨年の合計特殊出生率―1・29 過去最低
  ・企業に子育て支援の「行動計画」を義務付ける法案が現在審議中

   参考:読売新聞 他

 日本人の未体験である「人口減少社会」は例のないスピードで足元に押し寄せています。今回のワークショップでの一番の話題は「デザイン・ベビー」についてでした。これは、あらかじめベビーをデザイン化するものです。例えば、眼はグリーン・髪は亜麻色・肌は白・IQは○○以上・反射神経も優れている等・・・・これは日本の若い女性の話です。

 今一番人気の精子はアメリカNASA宇宙局で働いている男性の精子で約2千万円、しかも試験がありパスしても順番待ちという状況らしいです。 ちなみに卵子の年間保存料は約20万円とのことです。 経済力を身に付けた女性たちは、非婚を選びこのような傾向に今後向かっていくのでしょうか?

 少子化の歯止めと共に色々と考えさせられたワークショップとなりました。