ホーム  目次  ナビパレット  前へ  次へ
万葉線問題の概要
  1. 廃線への圧力
    万葉線は富山県高岡市と新湊市を結ぶ路面電車で、1948年(昭和23年)4月10日に開業、以来市民の足として親しまれ1972年には年間475万人を運んだ。しかし、自家用交通の普及と共に客離れが進み、98年度は115万人まで落ち込み、両市による赤字補填を受けるに至っている。厳しい財政状況での税金の投入、施設の老朽化による利便性の低さ、車交通の障害になる、商店街にパーキングメーターを・・といった理由から廃線を望む声さえ上がっている状況にある。

  2. 公共交通、そしてまちづくりの問題
    確かに万葉線はいつ見てもガラガラの状況であるが、これは何も万葉線だけの問題ではなく、JR線、あるいはバス交通を含めた公共交通全体の傾向でもある。富山県は道路整備率ならびに自家用車の世帯あたり保有台数が全国1位というほど車社会が進展しているが、一方で公共交通の整備は遅れており、車を運転できない市民にとっては非常に住み難いまちになってきている。車に乗り慣れてしまうとつい忘れがちであるが、車を運転できない、あるいは所有していない市民も大勢いることを再認識し、都市基盤として必要最低限の公共交通を確保することに理解を示してもらいたい。「利用者が少ないなら即廃線」といった意見は、車を持たない交通弱者に対してもあまりに乱暴だ。
    また公共交通は、閑散としている中心市街地を活性化するための貴重な手段でもあり、逆に市街地の魅力が高まれば自然と万葉線の利用者を増加させることになる。交通はいわばまちの血管、酸素(人)が活発に運ばれることが、まちを健康にしていくのだ。



  3. 万葉線をきっかけにして自分たちのまちについて考えよう!
    万葉線存続問題は現在第三セクター化に向け需要予測などの調査が行われている。また、新幹線問題が新駅建設で決着したことにより、現駅および新駅周辺の都市計画が始動、公共交通についても総括的な見直しが図られている状況にある。そうした状況にあって、万葉線も総合的な将来計画の中で議論されるべきであろう。ごく一部の関係者に任せず、自分たちのまちをどうしたいか、どんな暮らしを望んでいるのかをこの機会にぜひ一緒に考えたい。

  4. 市民の手で
    岡山市を拠点にまちづくり活動を行うグループに,「路面電車と都市の未来を考える会」(通称RACDA=Rail transpot system Amenity and Community Design Association)がある。メンバーは佃煮屋のご主人から主婦まで様々だが、「自分たちのまちは自分たちがつくる!」とばかり路面電車問題を中心に新しい都市交通システムの調査研究、企画立案、アンケート、シンポジウムなど行い、市民への啓蒙活動を進めている。その活動から実際に行政や地元企業も動きだし路面電車延伸へ向けたプロジェクトが具体化している。 この活動に意気投合した有志が結成したのが「RACDA高岡」で、岡山と蜜に情報交換を図りながら市民レベルでのまちづくりに挑戦している。「万葉線再生計画」は会員が意見を出し合いまとめた企画案で、このホームページは啓蒙活動の一環として行っている出前フォーラム「ラクダキャラバン」で使用している説明資料をまとめたものである。


ホーム  目次  ナビパレット  前へ  上へ  次へ