けんかやま 特徴とみどころ

けんかやまのみどころはなんといっても、
昼間の華やかな花山車と、
夜は、対称的に雄壮な提灯山車です。


けんかやまの特徴 付け長手
近隣の曳山まつりとの大きな違いは、山車の前後に付けた長手です。 外周1メートル、長さ5メートルほどもある大木を縛りつけてあります。 これは、夜のかっちゃに備えた武器であり、大砲とも呼ばれます。
しかし、この付け長手は武器としての役割だけでなく、 昼間の巡行の際に重さが10トン近くもある山車を曲げるための 舵取りの役目も持っています。


花山車のみどころ
上山の高欄が、曳山の原型「標山」を飾った 「瑞祥」を主旋律としたモチーフで、 豊かにしかも劇的、躍動的にデザインされていることで、 その結果、異国的、神秘的、伝統的という 曳山装飾の魅力に、より満ちあふれていることです。 これは、加賀藩が高岡の御車山に似た豪華な車輪を 禁じていたことの反動として、敢えて下山の美化を抑え、 規制のなかった上山装飾に構想力のすべてを集中した 結果と思われます。
比較的創設が新しい伏木の曳山が、 古格を範として新しい個性を生み出した背後に、 町衆の心意気と見識を見ることができます。


夜山車(提灯山車)のみどころ
昼間の華やかな雰囲気とはうって変わって、 400個近くの提灯を付けた 提灯山車に変身します。 夕闇が迫るころ、灯がともると、山車の列は一瞬にして人々を 夢幻の世界へ誘いこんでどよめきわたります。
そして、その山車が動きだす様は、 あたかも甦った大巨人が揺らぎ出すように見えて、 そのド迫力は、身震いをするような興奮と期待感を呼び起こし、 昂めていきます。 そしてそれが、クライマックスであり夜祭の華である 「かっちゃ」 につながります。


万燈の饗宴「かっちゃ」
提灯山車に変わった巨大な山車が、 何度も何度もぶつかり合います。 その勇壮な情景は、けんか囃子の乱調子と共鳴し、 人々の血を沸き立たせずにはおきません。
しかし、人は決して争わず、恨みを残すこともありません。 長い伝統が、この昇華された神人和楽の一大ページェントを生んだのです。
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山車の変身
昼の巡行が終わって定めの場所に山車が整列すると、 いっせいに彫り物を取り外し、提灯台の組み立てが行われます。 昼の優雅な祭りの姿から、夜の雄壮な祭りに備えて山車を 組み立てる様も、伏木のけんかやまのみどころのひとつです。


お囃子
お祭りの雰囲気を盛りあげるために欠かせないもののひとつです。 神社へ参るときの本囃子、神社や山宿での御神楽、 かっちゃの時のけんか囃子、他にも町内独自の囃子もあります。 同じ御神楽でも町内ごとで、微妙に笛も太鼓も違います。 けんかやまを目だけでなく、耳でもお楽しみ下さい。
山車のお囃子を載せましたので、祭の雰囲気の一部を楽しんでください。 こちら



豆知識

提灯の数 ~ 基本は 365個と 4個 ~
提灯の数は左右の面がそれぞれ 198 個、
後の面が 81 個、
前の面が 72 個(前人形の分後面より少ない)、
左右のしょうれんにそれぞれ 7 個、
さらに四隅に小田原提灯(長提灯)が 4 個。
つまり、丸い提灯が 365 個、長い提灯が 4 個 取り付けられるのが基本です。 これには、四季つまり一年と、365日、 町内の安全と家々の招福除災を念ずる思いが込められています。



山車の修理
けんか山は「かっちゃ」をする為、至る所が痛んできます。
様々な技術を持った仲間(大工さんや鉄工さん)がたくさん集まっており、
自分たちの山車は、自分たちで守り自分たちで直します。
車輪の箍(たが)が緩んだときは「焼き嵌め」をして修理します。
山口鉄工所での「焼き嵌め」の様子



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