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二上山でウラクロシジミを発見!!

【動物班 大野 豊】

 6月15日 二上山頂上(標高274m)でウラクロシジミを記録した。
ウラクロシジミは平成16年発刊の二上山文庫1「二上山の蝶」には記載されていない。
同文庫は大野専門委員が昭和28年頃から二上山を調査した結果を取りまとめたものであるがウラクロシジミはこれまで発見していない種である。
6月15日 午後3時頃から頂上で調査中 白銀色に輝く小型の種を見た。
初め普通に見られるルリシジミではないかと思っていたがコナラの葉上に止まった時、羽の裏が茶褐色のウラクロシジミのオスと確認した。
同日同所で午後4時までにウラクロシジミ・オス10頭が目撃された。
なお、同日、城山、大師ヶ岳、鉢伏山、林道白山線等を調査したがウラクロシジミは確認していない。
長年、二上山を調査し、今回発見した頂上はいつも、調べる箇所であるが今まで確認していないのはウラクロシジミが移動して来て、発生したものか今後、継続調査したい。

ウラクロシジミ
「ウラクロシジミ」
H19.6.15二上山頂上で撮影

ウラクロシジミIratume orsedice Butler)
シジミチョウ科では中型(開張32mm)の種である。オスは羽の表面が全面白銀色であるが裏は茶褐色である。(写真は裏面)
メスは羽表面白銀色を欠くが裏はオス同様である。
全国的には北海道(一部)、本州、四国、九州の山地で見られるが産地は局所的である。県内では医王山や有峰、立山山麓などで見られるが県西北部では記録がなかった。
6月中旬に年1回発生し、標高1000mを越える所では7月になる。
依存する植物(産卵し幼虫が食べる)はマンサク科の落葉樹マンサク、マルバマンサクである。
オスは夕方、発生地の樹上を活発に群れて乱舞する習性があり、医王山では銀紙を撒散らしたような風景が見られたが最近、その数が少なくなっている。