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■ ラジオたかおかに二上山文庫1〜3の執筆者が出演しました。

 出演時の概要をお知らせします。

◆出演日時

12月13日(火) 10時35分から

◆出演者 大野氏、泉氏、内島氏 (下記の執筆者です)
◆出演番組 たかおか!はつらつスタジオ (月〜金 生放送)
出演コーナー 『朝だ!出番です』 
(地域の話題など、担当の方にご出演いただくコーナー) 
担当アナウンサー  大鋸さちこ(おおがさちこ)

 

【二上山総合調査研究会とは?】

(大鋸) 「二上山(やま)総合調査研究会」とは、どのような団体なのですか。

(泉)  平成13年の秋に研究会が発足しまして、二上山の自然、歴史・文化など総合的に調査しようということで、10年計画で、会員を募り、研究者が集って研究している最中です。

(大鋸) 定期的に、現在の状況を踏まえながら、身近にある「二上山」をどんなものなのかを検証していくわけですね。

(泉)  定期的にと言うわけではないですが、分野ごとに研究班を作り、それぞれ二上山の研究を相当していく。かつて、このような総合的な調査研究というのは二上山でなされておりませんでした。

 私たちも、高岡市民として、身近な山である二上山を是非、市民の皆さんと一緒により深く知り、親しんでいこうと活動をしています。

(大鋸) その成果が、二上山文庫として私たち手元にあります。『二上山の蝶』・『二上山の植物(春)』・『二上山の植物(秋)』の三冊をしたためられたのが、泉さん、内島さん、大野さんになります。


【二上山文庫1 二上山の蝶】

(大鋸) まず、『二上山の蝶』。平成16年度に出ております。大野さんが、こちらを一生懸命したためてくださったんですよね。

(大野) これは、39ページ、A5版の大きさで、フルカラーで作りました。私は、昆虫、特に「蝶」を中心にして長い間研究していますが、そのきっかけとなったのは二上山の蝶を始めたことです。だから、非常に思い入れがあり、今までの思いを込めて写真と解説を書きました。

 二上山は、身近にありますが、こんなに沢山の種類の蝶がいるということで、皆さん驚かれます。

 定価300円で大変お買い得ですので、高岡市内の書店でお買い求めいただき、『二上山の蝶』を手に、二上山を歩いていただければ、より二上山を知ることができると思います。

(大鋸) この『二上山の蝶』は、目次に「小冊子の使い方」があり、皆さんにも実際に二上山に行って楽しんでいただけるような本の作りになっています。

  • 「春の蝶」
  • 「夏の蝶」
  • 「秋の蝶」
  • 「山頂に集まる蝶」
  • 「昆虫採集のすすめ」についての項目もあります。

 以前「昆虫博士」として大野さんが出演してくださったときには、「昆虫を採集したら、自然に返さなければならないのか」という質問に、「採集してどんどん調べてください」と、熱いメッセージが有りました。

 今回の「蝶」についても、一度行ってめぐり合わなくて、何度も足を運んで、そんな綺麗な蝶もあるんでしょうね。

(大野) 昆虫を調べる時には、必ず昆虫標本を作らなければいけないもんですから、最近の風潮で「虫を、殺したらダメだ」とか、「自然破壊になるんだ」とかいうような話が多いんですが、昆虫というのはそれこそ「採集したからいなくなる」とか、「少なくなる」とかいう生き物じゃないです。非常にたくさん卵を産みますし、非常に力強いといいますか、非常にバイタリティのある生き物です。

 今の子供たちはこういうことをすることが非常に少なくなってきている。昆虫を通じて、動物の世界、自然の世界を知ることができる非常に大切な生き物のだと思います。

 身近な二上山から子供たちに昆虫採取をさせてやりたい。そのため「二上山ジュニア探究講座」というものを実施しており、市内小学校の子供たちを山へ連れて行くと、非常に喜んでいます。子供たちが喜んで、戯れていることが、本能的なことではないかと思います。その点、今の社会全体は、「ダメだ」「いけない」とか云うことばかりが先走っていることが残念です。

 これからも、この研究会を通じて子供たちが、自然と触れ合うことについての活動をもっと広めたいと思っております。


【二上山文庫2 二上山の植物(春)】

(大鋸) 自然と言いますと「生物」だけではなく、植物にもスポットが当たります。平成16年度『二上山の植物(春)』というのが出ております。こちらは、泉さんがしたためられましたけど、二上山というのは、山の高さで言うならば、高い山ではないですよね。

(泉)  標高が274m。いわゆる、富山県でいう低山帯にあたります。また、二上山は、東西が約4q、南北が約4qです。低山帯としては、まことに手ごろなハイキングコースがたくさんあります。

 我々がつい目が行くのは、綺麗な花が咲いている。ということなんですが、

  • 富山県全体で見ると二上山が植物の上でどんな位置にあるのか。
  • 二上山そのものの植生の特徴は何だろう。
  • 二上山は、海にも面しているので、海岸地方には、どのような植物が生えているのか。
  • 二上山は、尾根、谷、と変化にとんでいるので、それぞれの場所にはどのような植物が生えているのか。
  • 最近の傾向として、外来種もたくさん生えている。

 そういうものも紹介しながら、自然の中にある自然の草花、それから木の花などに、ちょっと科学の芽をあててみるとずいぶん興味が沸いてくるんじゃないかと思います。

(大鋸) 花が咲いているとか、そういうことではなく、例えば二つ植物があって、「どこが違うんだろうか。」とか、一歩進んでみると、どんどん自然科学は興味が沸くような気がするんですけど。

(泉)  そういうふうにして、調べるのも一つの方法です。これは、入門書として、ビジュアルといいますか、見て楽しむという面にも力点を置きましたので、これで、全て分るわけではないんですけども、この冊子を片手に、また、雪が融けたら春の山を是非歩いていただきたいと思います。


【二上山文庫3 二上山の植物(秋)】

(大鋸) 二上山の植物(春)を泉さんが担当されました。で、一番新しいもの。平成17年。今年に出たのが、内島さんが著作されました二上山の植物(秋)です。

(内島) 泉さんが(春)編で二上山の植物全体について、解説されましたので、「二上山の植物(秋)」は、夏から秋の二上山を歩くときに、いかに植物に触れ、他の動物なんかのとの関係、あるいは、人との関係、ふれあいと言いますか、そういう面からも見てほしいという思いを込めて作成しました。

 ただ、私は、この研究会と関わりましてから三年程なんです。その前、しばらく高岡を離れていましたので、写真をそろえるのに大変苦労しました。150枚程の写真が有りますが、約四分の一ほど、泉さんの写真を借用したというのが実態です。

 植物に親しむために、

  • 秋の七草。
  • 秋になると草も木も実を付ける。
  • 実には赤い実もある。
  • 黒い実もある。

 そういう実を紹介しながら鳥が食べて植生を広げるとか、そういうところにも触れたり、草の種ですと、食べられたり、くっついたりしていくのがあります。そういう面からも、どういうふうにして種が広がっていくのかということも紹介するようなかっこうで、作成しました。

 でも、ほかに冬芽ですね。いわゆる来年の春に備えて木の芽がどんな格好をしているかというもふれたかったんですけども、冊子のページに限りがありますんで、そういうところはHPで、これからぼちぼち紹介していきたいと考えています。

(大鋸) それぞれ皆さん、自然科学がお好きで、この二上山総合調査研究会に入って、一生懸命調べてきたことが、本になりました。

 二上山。ま、子供のときは遠足で、行ったよ。とか、観光地としてみたり、また、文学としてとらえたりということはありますが、自然科学の観点で見てみますと、自然というのは保たれている良い山の状態ですか?

(泉)   二上山は、低山帯であるだけに、しかも、万葉ラインが通じていますし、非常にたくさんの人が、山へ入り込んでいます。その面では「里山」といいまして、我々人間のすみかと山との接点みたいなところにあたります。

 この里山の自然というものが、非常に長い間の歴史をかけて今のような状態になってきているわけで、高い山とか貴重なところとか、最近、非常に注目を浴びるわけなんですけども、これからの人間の生活にとっては、里山の自然というものをこの際に見直して、その価値を再認識する必要があるんじゃないかと思います。そういう意味では二上山の研究と言うのは非常に格好の手じかにある格好の材料です。

(大鋸) 重装備で登る高い山とかいうのも、視界・見方が変わって素敵ですけども、身近にあるからこそ、愛着がわいて知りたくなる。そういうときにこの本が役立つのではないかと思います。この皆さんが調査し、まとめた冊子ですけどもどこで、お求めいただけますか。


【冊子の購入・問い合わせ・メッセージ等】

(泉)   これは、市内の本屋さんでも、販売しておりますし、それから高岡市役所教育委員会生涯学習課にも置いてあります。是非お求めいただきたいと思います。

(大鋸)  また、二上山について知った後は、山の高さもおっしゃっていただいたんですけども、県内にも似たような山、あると思うんですね。そこでも同じ自然が広がっているのかとか、他と比べる楽しみも出てくるような気がするんですけども。

(泉)   そうですね。これは、「二上山」という特定の名前を付けて本を書きましたが、これは、富山県内の低山帯においては、ある意味ではかなりの共通部分があると思われます。比較も、共通点もひっくるめて広く各地の低山帯を歩いていただけるための資料になればいいなと思います。

(大鋸) 植物。季節によって姿を変え、また、今日みたいに雪の日でも春を待ちわびて一生懸命成長しているそんな気持ちになります。こちら、なりより専門書ですから難しいかなと思っていたんですが、写真が綺麗なんですよね。子供たちが手にとっても、「絶対また行きたい。また、二上山連れって」と言う声が聞こえてきそうです。

 この後の、二上山総合調査研究会の活動についても、お話を伺いたいんですが。(秋)の植物の本が出ましたけれども、今後またどんな企画があるか伺っても良いですか。

(泉)   この後は、例えば「鳥」に関するもの、それから「魚」とか「サンショウウオ」とか「蛙の仲間」とか「小動物」に関するもの、それから歴史・文化の面では「民俗」であったり、「歴史」であったり「文学」であったり、そういうようなものについても、この後続編として計画・進捗している最中です。

(大鋸) 興味が尽きることが無いですね。早く本が出てほしい。今日はそんな思いでお話を伺いました。それでは、最後にリスナーさんも本を読んでみたいと言う声が聞こえてきそうなので、連絡先を私のほうから申し上げます。 

 本につきましては、二上山総合調査研究会事務局にお問い合わせください。こちら高岡市教育委員会生涯学習課内となります。市役所5階に事務局ございます。電話番号は、20−1456です。詳しい情報はHPでも提供しております。(HPのアドレスに、アクセスしてみてください。)ネットの方が早い情報でるかも知れませんね。まだ、雪模様となっていますけれども、春が待ち遠しくなる。また、冊子を持って山へ出かけたくなる。今日はそんな話題をお届けしました。今朝のお客様は、二上山総合調査研究会の内島宏和さん、泉治夫さん、大野豊さんでした。ありがとうございました。

(事務局で当日出演された概要をまとめました。)