<児島宏嘉さん プロフィール>
昭和14年東京生まれ。昭和44年フィンランドに移住。昭和56年STUDIO KOJIMA開設。昭和59年より国立専門学校Lahti Institute of Design(現Lahti University of Applied Sciencesラハティ応用科学大学 )で教鞭を執る。定年を迎えた現在は同学で対日文化交流主幹を務める。
同学と国立高岡短期大学(現富山大学芸術文化学部)との交流締結、高岡におけるデザインワークショップ参加、高岡クラフトコンペ入賞など高岡とも縁が深い。
2009年夏、当協会の顧問にご就任いただきました。


フィンランドの家庭向け電気料金について書いてみます。 フィンランドは天然ガスが出ません。ガスはパイプラインがロシアから引かれていますが工業用途が主で、家庭用都市ガスはほんの一部でしか使われておりません。ですから暖房や給湯の熱エネルギー源は、電気、化石燃料、バイオ燃料、原子力が主です、風力はまだごくわずかです。住宅等の暖房は地域集中暖房、各戸ごとのオイル、バイオ燃料を燃やしての暖房、電力、この他に地熱暖房、空気によるヒートポンプ暖房機、太陽熱温水器を補助に使う所も有りますがマイナーです。 地域集中暖房は地中に張り巡らされた熱湯が順回するパイプラインに温水タンクの水を接触させ温水にして使う。その使い方は、放熱ラジエター、床暖房、空調機などにお湯を送って暖めます。ほとんどの家庭で温水が家の中を循環しており、蛇口をひねれば即座にお湯が出ます。日本でも過去にあるガス器具メーカーがこの様な即座にお湯が出るシステム給湯機を発売したのですが、全然売れずすぐ廃番になったと聴きました。初期投資にお金を掛けない、断熱材の使用量もしかり、企業もすぐ売れはじめなければすぐ廃番というのが日本らしいところでしょうか。 フィンランドの家庭向け電気料金につて書いてみます。 日本で話題になっているエネルギー代金とその配送料金に分けられており、エネルギー料金も昼間と夜間に、契約ですきな電力会社とも契約でき、契約を取り消すまで自動継続(他の電力会社に変更する事で変更先が手続き)、2年間、3年間、または取り決めした期間等細かく分かれております。インターネットで政府のエネルギー分配に関する統計のページで、各電力会社の当日有効のワット時間当たりの中間、夜間電気料金を調べ交渉するのです。僕の場合も交渉で5パーセントほど電力会社は変更せずにエネルギー料金を値引きさせました。 配送料金は協定一律です。やはり気持から地元企業にしておきたいのに、他社との単価の差が大きすぎるので何とかならないかと申し入れをした結果です。
こういう事があると自分は自分で守るしかないのか、出来ない人はどうなるのかと考えさせられます。
ヨーロッパでフィンランドの家庭用電気料金を他国と比較しますと、一番安いベルギーは46%安く、一番高いデンマークは89%高いのが昨年の前半期です。
興味のある方は下記を開けて下さい。http://www.sahkonhinta.fi/resultsこれは床のべ面積が200平方メートル、年間電気消費量2万キロワットの戸建て住宅の場合の本日有効の価格統計表です。これに付加価値税23%が掛かります。電力は暖房、給湯、調理、冷凍冷蔵庫、照明の他、サウナ、冬季の車のエンジンの予熱等に使います。予熱で燃費が良くなり、エンジンの摩耗が防げ、暖まった車で快適にドライブ出来ます。
左に電力販売会社名、商品名(クリックで詳細が出る)、年間電気料金(基本料金+エネルギー料金+配送料金)、KW/時間単価(最安価5セント、最高値7.95セント!!)販売している電気のエネルギー元、左から再生可能、化石燃料、原子力。次の縦枠はその企業が自分で生産している分の電気に関しての原料でグリーンの葉の所はエコ企業です。
企業間でも売り買いをしているのです。
★この頃にフィンランドへ来られる方へ桜祭りのお知らせ。
日時:2012年5月13日(日) 12:00〜16:30
場所:Roihuvuoren kirsikkapuisto(ロイフヴオリ桜公園)
・SahaajankatuとAbraham Wetterintieの角にある公園内、貯水塔のそば
・メトロ"Herttoniemi"駅から徒歩15分ちょっと(Marimekko Factoy Outletの先)
・または同駅からバス80番、82番で3つ目のバス停Porolahti(4183)下車徒歩5分

日本の自動車のナンバープレートのデザインが変わるそうな。
デザインが良くなる事には文句はないが、その前にすべき事があるのではないか。
所有者が変わるごとにナンバープレートが変わる。この事を真剣に検証すべきではないか。自分で手続きに行く人は少ないからその時間、エネルギー、人件費の無駄を感じる人は少ない。新しいナンバーが付けば古いナンバープレートはリサイクルされる、聞こえは良いがアルミ板を融かす為にはエネルギーが要る。そこまで運ぶにも、新しく作るにも、その交付を受けに車を運ぶ燃料が要り、人が要る、時間が要る、コンピューター上の作業では済まない。
よそは知らないが、フィンランドではナンバープレートは車の一生を通じて同じである。この事で上記の無駄が省ける。それだけではない事故歴なども確実につかめる。直接ではないが盗難の予防にも役に立っている。と云うのは全部の窓ガラスに車のレジスター番号を彫り込んで置く事で偽ナンバープレート、偽車検証を用意してもガラスに書き込まれた登録ナンバーと違えば簡単に検問で検挙出来る。国境を越えることも許さない。盗んでも売る事が難しいという事で悪い心を起こさせるブレーキにもなっている。
個人情報がどうのこうのとか、ご当地ナンバーとか、社会的メリットを天秤にかければ自ずから答えが出るのでは。自動車を恋人と思っている人には怒られるかも知れませんが。

明けましておめでとうございます。我が家では長男の家族と年越しを一緒に楽しみました。彼らは夕刻我が家に来て夕食後皆で庭に出て花火、フィンランドでは1年の内、大晦日の夕刻6時から元旦の2時までだけ一般が花火をする事が許されています。ここかしこで打ち上げ花火が打ち上げられ、凄い音の爆竹が聞こえてにぎやかでした。孫たちがまだ小さく怖がるので爆竹は成らさず、打ち上げ花火でも大きいものは怖がっていましたが、昔からの線香花火の5倍ぐらいに火薬の量ともにスケールアップした長さ80センチぐらいの線香花火を持たしてやると派手に火花が散るけど音がしないので大満足でした。元旦はゆっくり起きて昼ごろにお雑煮とこちらで手に入る食材で作ったおせちを祝い、2日は普通の仕事日なので彼らは夕飯後帰って行ました。
私たちはクリスマスを船中泊2泊のクリスマス クルージング(パッケージツアー)ですごしました。長男一家はお嫁さんの里でクリスマスを祝いました。家内の骨休みもあって今年のクリスマスは船旅にしようと決めたのは12月に入ってからでした。いつごろからかクリスマスを船上で楽しむクルージングボートが走る様になりました。我々はこれで2回目ですが結構人気が有り船中は家族連れで賑わっていました。
このクルージングの様子を皆さんにお伝えしましょう。出港予定時間の30分前まで受け付けますが、1時間前に車を積み込まれる事をお勧めしますとの案内通り2時少し前にヴァイキングラインの船着き場に着ました。インターネットで予約し、支払いを済ませたとの写しを提示し、乗船券を兼ねた船室のカードキーを受け取り、積みこむ為のヤードに行くと我々より気の早い人たちがすでにズラット車の列を2列作って居り3列目に並ぶ事に成った。車を積むのはストックホルムで乗るためではなく、港のパーキングエリアに置くのとほぼ同じ料金で積んでくれるので車に悪さをされるとか、ひょっとすると雪にうずもれた車を除雪?などと心配しなくても済むからです。浮かぶ屋内駐車場と云う設定なのでストックホルムでは車を出せません。フィンランドとスウェーデンの間には小さな島から島へと飛び石伝いに行くのやら大小いくつもの会社がフェリーを運航している。そのビッグツーが現在はエストニアの会社になったシリアラインとフィンランドのヴァイキングラインである。今回のクリスマス クルージングはヘルシンキを3時に出港し朝9時(スウェーデン時間)にストックホルムに入港と云う特別スケジュールで、何時もなら16時間半の航海をゆっくりとスピードを落として進むのです。港についてもゆっくりと朝食をとり、上陸して港の近くにある教会でミサを見てきました。この教会はソフィアン チャーチと云う大きな美しい石造りの教会です。
ここで一つ老爺心でご忠告。海外でタクシーに乗る時は乗り込む前に幾らか訊く事。もし降りるときに言い値と違ったらFROM ドコドコTOドコドコと領収書に書かせる事です。帰国してから大使館に書留で善処を求めるのが良いでしょう。日本人のツーリストは海外で甘く見られて居りますのでご用心。さて帰路はスウェーデン時間の3時15分に出港し、あくる日の午後1時半にヘルシンキに戻ります。フィンランド時間から1時間引くとスウェーデン時間になります。このクルーズは往復の乗船料とクリスマスイブのディナー、クリスマスの朝昼兼用ブランチ、クリスマスディナー、26日の朝食がセットに成っており、ちなみに海の見える一番安い船室ですと一人250ユーロほどです。このクラスの船室は反転するとソファーに成るベッドと壁付けの折り畳みベットが3人分の4人部屋です。申し込みが遅かったのでディナーの空き席の有るのは8時半か3時半と云うことで早すぎるけど3時半から2時間かけて楽しみました。伝統的なクリスマス料理の他に色々な特別料理が出て居て楽しめました。この後ボールルーム(お酒が飲め、ダンスが出来る大きな椅子席)に座り一杯。7時前に成り子供連れがいっぱい来て子供たちがダンスフロア―を走り回って遊んでいると、サンタが登場、どの子もサンタの手からプレゼントをもらいうれしそう。サンタさんに子供たちがクリスマスソングを歌い、バンド演奏でもクリスマスポップスが流れました。シングルマザーと踊っている子も居ました。シングルファザーは見なかった。その後は親から預かったプレゼントを名前を読んで手渡して子供たちの番組は終わりですが親とダンスをしたり、ジュースを飲んだりといつもより宵っ張りの子供たちも居ました。クリスマスクルーズは家族目当てなので子供たちがお酒の場にうろうろしていても大目で見られている。この航海以外の時にここに子供づれでは少し居づらい。ブランチもクリスマスディナーも嗜好が凝らしてあり楽しめた。帰路は風速23メートルの追い風と云う事で結構上下に揺れた。港に着いた頃もこの暴風がフィンランドで沢山の木を倒し、送電線に被害が出て10何万戸が停電していた。ヘルシンキ港からの帰り道、嫁さんの実家でクリスマス家庭料理をよばれて帰路に付いた。この航路は乗られた方も居られますでしょうが、このクリスマスの船旅は皆さんにもお勧めです。下記が今回の船です。
http://www.vikingline.fi/onboard/gabriella/


酪農家の生活は飼育している家畜の健康が中心に成っている。
例えば乳牛は毎日乳を搾ってやらないと乳房炎になる。だから朝と夕方と搾ってやるのが日課に成る。いくら継続は力なりと信じて居る国民でもたまにはゆっくりしたい。太陽の輝く南欧に出掛けたりしたい。そこでlomittaja ロミッタヤの登場となる。loma ロマすなわち休暇を可能にする人である(フィンランド語は語尾変化が難しい)。休暇を取ってヴァケーションに出掛けて居る間、専門教育を受けたプロが住み込みで代わりに家畜の面倒を見てくれる。地方の行政単位でシステムが出来て居り連絡をして来てもらう。これでこそ継続が可能で力に成るのだと思います。昔は夫婦が変わりばんこに出掛けて居た。これで一緒に出掛けられるようになりました、でも、たまには一人がいいと出掛ける夫婦もいます。
気になること。
芸術や伝統に関心のない人が重要な位置につくと云う悲劇がこちらでも起こって居ます。こちらは10万都市での出来事ですが、採算が取れないと云う事で美術学校を廃止しようとしています。芸術には空腹を忘れさせ、元気にする力が有ります。伝統は我々の所持品ではなく未来に引き継ぐ責任が有ると思います。

日本からフィンランドでボランティアー活動をしたくて女性がやってきた。学生のころからボランティアー活動で障害を持つ子どもの養育ヘルパーの様な事をしてきたと言う。
日本の派遣機関がこちらの受け入れ機関に連絡し、アレンジされた児童施設でヘルパーの様な事を始めた。ところがしばらくして問題が持ち上がった。それで僕に連絡が来た。問題と言うのは彼女の行動が施設にとって問題でそれを忠告しても聞く耳を持たないと言う事で有った。その彼女の行動と言うのは子供たちを対象にした所謂ネコかわいがりで有る。彼女にしたらもっとかわいがってやっても良いではないかと自分の自由時間を投げ出し、スキンシップを最大限発揮して一生懸命甘やかしたのである。
継続できてこそ結果が得られる、という思想がフィンランドでは強く、継続できるかどうかが行動の判断基準に成る。“貴女が日本に帰って居なくなった後淋しさを味わうのは子供たちなのだよ”と言う説得も十分な語学力を持たない彼女には届かず“冷たい職員さんたちで子供たちが可哀そうだ”と言う事で対立することになった。それで施設から人づてに僕に連絡が有り出かけて行ったわけである。彼女は自分のしていることは正しいと信じてやまず“継続できてこそ”とは自分の立場を楽な方に置くた
めの方便と見ており、職員代表の施設長は継続できる範囲で子供たちは可愛がられていると主張すると言う平行線になった。こちらでは自分の権利は必死で守る、その代わり他人の権利をも尊重し、自分の考えを他人に押し付けたりはしないのが当たり前に成っている。確かに規律がきびしく、決められた事を守らないと食事の量が減らされると言うような罰則が有り、それで統制を取っているのは事実であり、あそこは厳しすぎると言うフィンランド人も居る。全力を尽くして説明し、お互いの言い分が相手に伝わりはした。そこで結論としてこちらの方針が理解してもらえないなら居て貰うわけにはゆかないと言う事で彼女は施設から追い出された。幸いなことに数日後こちらのボランティアー受け入れ機関が彼女に重度の障害を持った成人のコミュニティー施設を紹介してくれ、そこで働くことになった。今度は相手が大人なので何も問題なく、献身的な努力が受け入れられ皆に好かれ彼女もやりがいを感じながら派遣期間を務めあげ帰国していった。なかなか難しいものである。根底に日本人は自分が倒れても後を引き継いでくれる人が居ると言う国民の数が多いと云う事をバックにした楽天的と言うか、性善説的なところが有る。一方自分は自分で守るしかないと言う考えが強くベースに成っているのがフィンランドで有る。

アイスランドの噴火すごいですね。人間のおごりへの警告かも知れませんね。インターネットの帰国した人たちの新聞記事を読んでの感想と留学生の感想をおくります。
雪は庭の日陰に少し残ってます。湖の氷は岸部が少し融けています。
*** *** ***
やる事がないなんて、スペインにまで行っていて!!
スペインに新婚旅行に出かけ、3日遅れで帰国したXXさんは「スペインで延泊したが、やることがなくなり、ホテルでゲームをして時間をつぶした。」
“もったいないな〜” “かなしいなー!!”
こちらに留学中の高校生からうれしいメッセージが来ました。
留学生: こんにちは!お久しぶりです。お元気ですか?
児 島: 有難う元気です。
留学生: 実は、一つ質問があります。このチャットで質問してもよろしい
ですか?
児 島: いいですよ。
留学生: ありがとうございます。実はフィンランドの教育は一人一人が
“考える”ことのできる人を育てる教育だと気付きました。
児 島: そう、よかった、そこが日本の教育とのもっとも大きな違いだと
思います。
留学生: はい!しかしそれが実際にフィンランドにどう良い影響を与え
てるのかがよく分からないです
児 島: フィンランドに良い影響を与えるかどうかでなく個人個人の幸せ
にどれだけ寄与しているか考えた時、考える力があるなしで
大きく違ってくるのではないかな?
留学生: あ、そうですね!!!それが直結して、どうフィンランドに良い
影響を与えてると考えるのはよくないですね。
児 島: 考える力がないと振り回されるものね。個々を大切にというの
が根底にあると思います。
留学生: すごい貴重な意見を聞けました。実際にここにいるのでよく分
かります。ありがとうございました!!
児 島: よかった!!
留学生: また質問することがあるかもしれませんが、その時はよろしく
お願いします。
児 島: いつでもどうぞ、一緒に考えよう。
留学生: はい!では、ホストの手伝いに行ってきます!!
児 島: それではまた。

日中気温が完全にプラスに成り、雪がどんどん解けています。夏時間に成り、まだ眠たいです。このイースター休みの間に調整せねば。
さて記事を送りたいと思います。
今日は、最近読んだ記事からちょっと気になることを。
高岡のあたりでは冬にタイヤを冬用タイヤに替えると云う事はあるのでしょうか。こちらでは義務付けられており基本として12月から2月末までは冬タイヤ着用が義務付けられており、スパイクタイヤ(スタッド)の利用は路面保護のため11月1日から3月末までに限定されています、スタッドレスは使用期間が限定されていないことからスタッドレスが減ってきたと知ったら、また冬に使うのは危険と考えて冬が終わっても夏タイヤに履き替えず、そのまま履きつぶす人が多いのがこちらの現状です。ところがそれがたいへん危険であることが調査で明らかになりました。減ったスタッドレスは同等に減った夏タイヤに比べウオータープレーンニン
グ、すなわち水たまりを通過時にタイヤと路面の間の水が排出されず水上スキーのようにタイヤが水面を滑る現象が非常に起きやすく、同等に減った夏タイヤより時速40キロも低速で起きると云うことです。また、同じ程度磨滅した夏タイヤの車とスタッドレスの車が同時に走って120キロでブレーキをかけた場合、夏タイヤの車が停止した時、磨滅したスタッドレスタイヤはブレーキの効きが悪いため減速が遅くて、まだ時速70キロまでしか減速していないとの事です。もったいないと考えてそうするのでしょうが、考えると怖いですネ。

肥満からくる脂肪肝をベリ―を食べることで防ぐことが出来る。フィンランド人の肥満は脂肪肝を国民病にする危険がある。ツルク大学での研究で、61人の肥満女性を2グループに分け一方のグループには5か月にわたりブルーベリー(Mustikka)、こけもも(puolukka)、くろすぐり(mustaherukka)、くろうめもどき(tyrnimarja)の製品のなかから3種類を毎日摂取させたところALAT値(肝臓の脂肪値)が23パーセントも下がったと食品化学のHeikki KALLIO教授が発表。3カ年計画の調査の第一期の実験結果がEuropean Jounal of Clinical Nutrition 誌 に発表された。
この冬はまれにみる厳しいものでした、1月の平均気温は23年ぶりとかの低さでした。ラハティ(北緯61度、北極圏まで約700キロ)の2月の平均気温はマイナス10.2度、最高気温は28日のプラス1度、最低気温は23日のマイナス27.3度でした。おまけに雪も多く、ラハティ測候所のデーターで24日が最高で70センチ積もっていました、しかし自重で28日の積雪量は64センチに。屋根が壊れる恐れがでて、大臣まで雪下ろしをしている写真が紙面に出て奨励され、なれないために屋根から落ちるけが人が続出ました。それであわてて、まず屋根に積もっている雪の量を確認してからと訂正され、一人ではやるな、命綱を使え、屋根材を痛めないため10センチほどは残せとかでました。その確認の仕方を要約します。プラスチックパイプ、ビニールふくろ、測りを用意。雪面にパイプを垂直に差し込み屋根に届いたら周辺の雪を退かせてパイプの底を閉じ、パイプの中の雪を袋に移し、重量を量る、パイプの内径を量り、半径cmx半径cmx3.14とパイプ内面積を出し、雪の重量をそれで割れば単位重量が出る。しかしどこにも雪おろしの必要な数値は書かれていませんでした、自己責任と云うことでしょう。我が家の屋根も吹きだまりに平米あたり300キロ載ってました。今もどこもかしこもしっかり雪だらけです。
添付の左表は2月の気温です。左から日にち、平均気温、最高気温、最低気温、降雨量(雪を溶かして測る)、積雪量。右図は1981年からの2月の平均気温です。

日本ではポッパナ(織り)が裂き織りのようなものと解釈されているようですが、これは誤りです。
共に布地を横糸の素材に使いますが各々に向いた布を使います。それで織りあがった物の感触は大きく違いますし、用途も違います。フィンランドにも裂き織りはあり、敷物などを主に織ります。ポッパナでは繊細な用途の物を作ります。ポッパナと裂き織りの大きな違いはそれらの横糸です。裂き織りの横糸は文字通り布を地の目に沿って裂いて作ります。ポッパナの横糸は布をバイアス(斜め)に細く切ってつくるのです。斜めに切った事で毛羽立ってあの柔らかいコールテンの様な手触りが得られます、裂き織りではそれほど毛羽立ないのであの手触りは得られません。機会が有ったら手をきれいに洗ってから触らせてもらう事をお願
いしては如何でしょうか。織り物をやたらに触るのはやめましょう、織り物は汚れやすいのです。また織り機に掛っている縦糸はけっして触らないように、弦楽器の様で触ってみたい魅力にあふれていますが、伸びるし切れる事も有ります。こちらでは子もの時に教えてもらっているので触る人はいませんと言いたいけど、魅力に負ける人もたまにいます。
「ボッパナ織り」こちらでは”織り”は付けないけど、日本ではあまり知られていないからまだ必要ですね。

こちらの調査でクリスマスがかなりの割合の人のストレスになっていると言う発表が有りました。
かなり商業化した事へのジレンマ、プレゼントが派手になったこと、だれに何をプレゼントするか考えねばならない事、あと何日でクリスマスと一日に何度も周囲から聞こえてくること、クリスマスの為の大掃除などが原因との事です。そうは言っても楽しいストレスみたいです。
Pikku Joulu(ピック ヨウル Small Christmas)と言って職場とかの仲間でパーティーをクリスマスの前に楽しみます。オジサン・ロックバンドの演奏が有ったり、福引が有ったり、寸劇が有ったりとにぎやかに楽しむ人たちが多い様です。付き合いの多い人は梯子に成る日も有り、昨日友人の一人が参加したのがちょっと変わった趣向で、近くで1杯引っかけた後みんなでサーカス見物なんて言うのもあります。もちろんアルコール抜きで楽しむ人たちもいます。
クリスマスは家族で楽しみます。クリスマスイブは本当に家族水入らずで楽しみたいのです。ですから、本当のクリスマスを楽しみたいからとその時期にフィンランドの友達を訪れるのは文化を知らない事になりますからご注意を。彼らは受け入れてくれますが、それに甘えるのは恥ずかしいことではないでしょうか。だれだれさんクリルマスイブに来たんだよねと後々まで語り草になります。
忘年会と言うのは有りません。新年会も有りません。こちらの日本人会などではやりますが。
それではお元気で。

下記はフィンランド在住30年の建築家 加藤英俊さんが日本クラブ会報に書いたものですが非常にいい文章だと思うので転載許可をお願いしました。オーケーを貰いましたので転送します。
*建築の向こうに見えるもの*
私はゆとりのあるこの国の生活をとても気に入っています。 外国に住む場合、その
国民のものの考え方や価値観を知ることはとても有益です。 私の専門である建築の
仕事を通して見えてくる、それらの価値観の話を紹介したいと思います。 フィンラ
ンドでは建築許可を申請すると、市民で構成された委員会による、外観の審査を受け
なければなりません。 街の景観も市民の財産であるという考えに基づいている訳で
すが、日本なら自分の土地に自分の金で好きな建物を建てて何が悪い、となることで
しょう。 フィンランドに奇抜な外観の建物が極端に少ないのはこういった理由から
です。 ネオンサインも厳しく規制されています。
街の景観といえば、今後ヘルシンキの中心街が、ガラス張りのビル街に生まれ変わるということはまずありえませ
ん。 古い建物のほとん
どは歴史的保存建物に登録されており、その補修さえも厳し
く管理されているからです。 1960年代までは中心街でも古い建物が壊されて近
代的なビルが建てられましたが、そこから市民が学んだ答えは、保存でした。 歴史
という目に見えないものを残す手段は目に見える物を残すしかないからです。 一度
壊せば元には戻せないということを学んだ結果です。 日本では街の景観は激しく変
化します、建物の生産性が悪くなればためらう事なく壊されて近代的なビルに建て替
えられるからです。 建物も車や家電製品と同じ扱いですね。 今度、ヘルシンキの
中心街を歩く時、ショーウインドウばかり見ないで古い建物の上の方も見てやってく
ださい。 美しく着飾った建物や、威厳に満ちた建物など表情があって楽しいですよ。

『タトゥさんと話そう!トーキングサロン実施報告』のなかのサウナの記述で、薪を燃やしてスモークを充満させる伝統的なサウナもあるそうです。と
ありますが煙の中に入るのではありません。これはサヴ・サウナ(スモーク・サウナ)と呼ばれるもので、温まった小屋の中で蓄熱した石に水をひしゃ
くで撒き立ち上る蒸気で入るサウナです。サウナを楽しむためにその前に大量の石を暖める手段として小屋の中で火を燃やして石とサウナ小屋を暖
めるのです。小屋の中に石組の火床(かまど)を作り(煙突がない)その上に石を積み、その石の間を煙が通って石を暖めるようにし、サウナ小屋を暖
めた煙が煙出しの小窓から出るようにしたものです。暖める時は小屋に煙が充満して居ります、充分に石が温まると言うより、石が焼けたら出入り
口、小窓を全開し、残り火、灰を外に出
し、石に水を何度か掛け、言葉の通り焼け石に水です。その蒸気の圧力で小屋のなかの煙、空気をすべて外 に出し、これを充分にしないと一酸化炭素中毒になります。それから新鮮な空気の中でサウナを楽しむのです。充分に石を暖めるのに時間がかかりま す、強い火力で暖めたからと言って早く石が中まで十分に温まるものではなく、じっくりと時間をかけた方が石の蓄熱量が多く、長くサウナを楽しめる ようです。入るまでに準備に時間がかかるので忙しい現代人にはこのサヴサウナを持っている人が少ないですし、入ったことのない人も時々います が、最高のサウナで有ると言う事は皆知っています。ヘルシンキ周辺でも味わえますから体験してください。

日本の友人から聴いた話である。彼がたそがれ時に歩いていたところすんでの所で高校生の乗る無灯火の自転車に衝突されそうになった。そこで無灯火をたしなめると何であんたにそんなこと言われなきゃならないのだとすごまれたとのこと、そこで無灯火は危険で実際のところ自分はもう少しで被害を蒙る所で有ったと言うと、無灯火は自分だけではない、他に走っている無灯火の自転車はどうするつもりだとますます勢いづいてすごんできたとのこと。お灸をすえるのも悪くないと思い、110番に掛けると二人組の巡査が来るには来たがはっきりと無灯火を注意することは無く、若い方の二十歳代後半の巡査に至っては我々の世代は注意されることに慣れてはいないので云々と逆上する高校生をなだめ出す次第との事。これを聴いて日本は大変な事に成っているなあと思いました。ところがこんなことには危機感など一向に感じないのが平均的な日本人だとのこと。お巡りさんがうるさいからと頭に載せているだけとしか思えない原付に乗る人のヘルメット。やっと義務付けられたチャイルドシート。義務付けられていないプレジャーボートでの救命胴衣着用など気になることが多いです。最近こちらでは水上での飲酒の容認プロミール量が今までの1.5から1に引き下げられました。フィンランドでは年間約2500人がアルコール飲用関連で亡くなっており、水死者約200人のうち8割が飲酒していたことが明らかになり取り締まり強化と言う事に成りました。ボートの上での救命胴衣の着用は義務化されており常識として守られてが、アルコールが入ると通常ではするはずがない行動をとる場合が多く、それが水死につながるとの事です。ちなみに成人フィンランドでは18歳の約90%に飲酒の習慣が有り、酒を飲まない人々が1990年には14%居たのが現在は8%、40年前に比べると28%減ったとの事です。そして年間の成人の飲酒量は一人当たり10.3リットルに成るとの事です。
最近の話題からもう一つ、ラハティは人口十万人で8番目の都市ですが、市の巡回家事サービスを受けている人がトータルで約4000人、内訳は通年サービスを受けている人が約1500人、例えば手術後の養生期間などで一定の期間サービスを受けている人が常時約800人居り、その人たちを250人のサービス担当者が21のチームに分かれてかわりばんこに訪問サービスするシステムに成って居ます。わざわざサービスの人が来てくれた時に玄関まで行って鍵をあける必要がないように、サービスを受ける家庭は多いと7個の鍵を用意する必要が有り、訪問サービスの人は多数の鍵を管理する責任が有るだけでなく、担当者が急病になたとするとピンチヒッターがカギの受け渡しに出向かねばならないなどのトラブルが有ったのを何とか出来ないかと考え、携帯電話をキーとして使う電子ロックシステムを一区画で1年間試用したところ実用に成ると確信が得られ、2011年までにそれら全家庭の錠前を電子ロックに市が負担して替える事が先週市議会で承認されました。サービスを受ける側にも、担当者にも負担が軽くなり良いことだと思います。それにしても鍵を預けられると言うしっかりとした信頼関係が出来あがって居るのは大したものと思われませんか。日本の新聞をインターネットで読んで居りますが気がめいる記事の多さに悲しくなります。

ラハティの訪問サービス。高齢者に目薬をさしてあげているところ。