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せんまいけ!ものづくり

第3回
夏の暑さをぶっ飛ばせ!高岡駅でチリリリリ〜ン♪




   2008年6月21日(快晴)高岡市戸出



隊員 「梅雨が明けると、もう夏!暑い!頭の中が熱すぎるわ!!」


隊長 「そうなのよね〜もぉこないだはぜんぜん髪型が決まんなくて思わず仮病を使っちゃったわよ〜」

隊員 「た、隊長…!そ、そうだったんですね!キマってないアフロ姿は人様にさらさない…さすが隊長です!」

隊長 「と、いうことで、今回はそんな暑さも吹っ飛ぶ、涼やかな音色の風鈴を作っちゃいたいとおもいま〜す!」

隊員 「…って、既にデザイン・工芸センターについてるわ!」
もあ〜んとする3人



解説しよう!


ここは第1回で変身するきっかけとなった、デザイン・工芸センター
ここでは、歴代のクラフトコンペグランプリ作品など、さまざまな作品が展示されている。

併設された工房では、市民向けの工芸体験工芸産業の技術者を養成するスクールなどが開催されている。
まさに工芸を五感で体感できる場所なのだ!


今回は、暑さも吹っ飛ぶ涼やかな音色の風鈴を設置するべく、3人は風鈴上部の飾りを製作しに、工房を訪れたのだ。


日野先生 「ようこそ金属工房へ! 今回は風鈴の上の飾りの部分を、錫(すず)の鋳物で作りましょう。」

先生 「錫は融点が低いので、ガスコンロで簡単に溶かせちゃうんですよ。しかも、固まった後も手で曲げられるから、いろいろとアレンジができておもしろい金属なんです。」
俺についてこい的な日野先生


隊員 「へ〜すご〜い!!」


先生 「まず、原型を作りましょう。ウレタンや造形用粘土、ワックスシートでかたちを作ります。 では早速作ってみましょう!」

隊員 「高岡といえばやっぱり御車山よね〜」

隊員 「開町400年記念にあわせて、利長公の梅鉢紋も使いたいわよね〜あと七夕の要素もほしいところね…」

隊長 「福岡の菅笠もすてき高岡アイテムよ〜」


隊員 「うわ〜細かいところがむずかしい…」
カッターで原型を作る



先生 「原型ができたら、今度はこれを鋳物の砂型に込めていきます。」

先生 「まず原型を金枠の中に置いて、砂とくっつかないように粉を振ります。」
原型を金枠の中に置く 原型に砂を軽く振りかける


鋳物砂をふるいにかける 砂を指で押さえて固める
先生 「その上から鋳物砂を、ふるいにかけながらかぶせていきます。途中指でしっかり押さえてあげましょう。」


先生 「ある程度砂をつめたら金属の棒でガンガンしっかり押し固めていきます。金枠いっぱいに砂が入ったら、余分な砂を角材で落としてあげます。」
金属の棒で砂を押し固める 金枠からはみ出た砂を落とす


金枠をひっくり返す ひっくり返すと…


隊員 「うわ〜まったいらになってる!」



隊員 「この砂、全然崩れてこないね。すご〜い」


先生 「それでは同じ要領で反対側も作っていきましょう。」

鋳物砂をふるいにかける 金枠からはみ出た砂を落とす 金枠をひっくり返す
     



先生 「できたら、今度は原型を外していきます。軽くたたいてやるとだんだん原型と砂型の間に隙間ができてくるので、そしたら工具をブスっとさしてサッとはずします。」

砂の中から原型をはずす
隊員 「あかん!先生できません!はずせません!」


先生 「(しゃ〜ね〜な) …ひょいっと。」
砂の中から原型がはずす



かんせ〜い!!
金枠の完成  



先生 「あとは、錫を流し込む時の道を作ってあげて、いよいよ流し込みです。流し込む時は、圧力がかかるので、金枠金型が浮かないよう、重石を載せます。」


金枠を重石で固定する
隊員 「準備万端!いよいよだわ!!」
   


先生 「まずは先生がお手本を。」
金型に錫を流し込む先生


金型に錫を流し込む先生
隊員 「すご〜い、金属がとろっとろだ〜」


先生 「意外に重いので気を付けてくださいね。 あと熱いから持つ時に落とさないようしっかりつかめているか確認すること。」

隊員 「は〜い!」


隊長 「そーっとそーっと…」

金型に錫を流し込む隊員

金型に錫を流し込む隊員



隊員 「できました〜」


隊長 「ふ〜やれやれ。」




そのときである。


 「こんにちは〜」


先生 「こ、これはこれは、大澤さん。」


大澤さん 「おや、この子たちはいったい…」


隊長 「はじめまして。私たち、ものづくり突撃(し)隊といいます!」」

人間国宝・大澤光民さん



解説しよう。



大澤さんとは2005年(平成17年)、重要無形文化財「鋳金」の保持者に認定された、人間国宝・大澤光民そのひとである。

じつは大澤さんは、ここデザイン・工芸センターの事業で昨年40周年迎えた「高岡市伝統工芸産業技術者養成スクール」の第1期修了生でもある。



大澤さん 「…そうですか。高岡のものづくりを広めていこうという、なるほど、いいことですね。頑張ってください。」


隊員一同 「ありがとうございます!」




うれしい偶然に胸を踊らせ、ものづくりへの思いを新たにした3人。

人間国宝・大澤光民さんと記念撮影



ちょうどいい具合に作品も出来あがり、風鈴の設置に胸躍らせるのであった。


完成した風鈴の飾り





ときは過ぎて7月8日(曇天)JR高岡駅構内




隊長 「さて、今日はここ、高岡駅で風鈴の設置作業をするわよ!」

隊員 「わたし、毎年楽しみにしてます。この時期になると風鈴が設置されて、涼やかな音色が響くんですよね〜」

隊長 「駅の改装工事の関係で、去年が最後という話も出たそうなんだけど、無事今回も設置できることになったの。もう16年目なんですって!毎回設置されてるのは、高岡銅器協同組合の皆さんなんだけど、私たちは特別にゲストとして参加させてもらうことになったのよ。さあ、さっそくつけていくわよ。」


脚立に登る隊員
隊員 「いってきま〜す」


隊員 「気を付けて!」


隊員 「うわ〜高くて怖い〜」
高いところが苦手な隊員


竹棒に風鈴を取り付ける
隊員 「頑張れっ!!」



「できた〜!!」
風鈴が取り付けられた



JR高岡駅の夏の風物詩「駅構内の風鈴」。これはものづくりのまちたかおかならではの伝統である。このプロジェクトに参加させてもらい、ものづくり(し)隊は、ものづくりを愛する気持ちを新たにしたのであった。


大澤さん、銅器組合の皆さん、日野先生、ご協力どうもありがとうございました。



<本日の体験>

つくったもの:錫の鋳物(風鈴の飾り)
講師:日野先生
体験場所:デザイン工芸センター
     高岡市オフィスパーク5番地
     Tel 0766-62-0520
     http://www.suncenter.co.jp/takaoka/

 




帰り道


隊長 「ところで、さっき設置した風鈴の短冊にQRコードがついてたわよね。」
QRコード

隊員 「はい。私たちのブログ『クラフトコンペへの道』は携帯でも見ることができるんです。そのURLに飛ぶQRコードです。」


隊長 「なるほどなるほど。さて、じゃあ明日からはまたクラフトコンペに向けて、はりきっていくわよ!」


隊員 「はい!隊長!!」