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ゼットポール/ゼオノア


日本ゼオン株式会社高岡工場の外観今回は、現在高岡で最も勢いのある企業の1つ、日本ゼオン株式会社さんにお邪魔しました。昔を知る人ならすぐに「あー、塩化ビニールの…」という連想をされるかもしれませんが、さにあらず。世界No.1を誇る特殊合成ゴムを筆頭に、携帯電話やパソコンなどデジタル家電用部品や半導体の微細加工用の薬液など、新時代を担う高品質素材を数多く開発しておられます。

東京本社・広報室の鈴木さんと、高岡工場・事務課の牧野さんにお話を伺いました。



世界最高レベルの品質でシェア世界一!

ゼットポールが使われている、車のエンジンのタイミングベルト日本ゼオンさんと言えばまず特殊合成ゴム。車のエンジン部品としてタイミングベルトなどに使われるゴム"ゼットポール"は世界最高レベルの品質と世界一のシェアを誇っています。

タイミングベルトは、エンジンが生み出す強い力をしっかりと受け止め、それをシャーシーへ伝え車の動力とします。このゴムには強靱な耐久性が必要で、数ある部品の中で「最重要保安部品」に指定されています。これがナント、世界の大半が高岡工場で生産されているゼットポール製なのです!

普段は見えない部品ですが、"最重要"な部分に使われているというのがイイですよね。



ゼオローラでエッチングされた半導体基板2003環境大臣賞受賞!

エッチング…薬品やイオンの腐食作用を使って半導体(IC)の回路を形成する工程を指しますが、これはパソコンをはじめ家電製品でも使われている半導体の加工には必須の工程で、最近はもっぱら「ドライエッチング」と呼ばれる、ガス(エッチングガス)を吹き付けるタイプの加工が行われています。これに、日本ゼオンさんの"ゼオローラ"が威力を発揮しているのです。

従来のエッチングガスは、地球温暖化やオゾン層の破壊に繋がるものが多く、お世辞にも環境に配慮されたものとは言えませんでした。しかしこのゼオローラは一切オゾン層を破壊することもなく、温暖化作用も従来製品よりも大幅に低い上に高性能であるということで、2003年に環境大臣賞を受賞しています。

こちらも製造過程で使われる製品で普段目にする機会はありませんが、先端技術に"不可欠"なところが見逃せません。



ハイテクの世界へ!

株式会社オプテスの外観さて、お次は最先端中の最先端技術で製造を行っている、株式会社オプテスさん(日本ゼオンの100%出資)にお邪魔しました。取材班は入口から厳重なセキュリティチェックを受け、いやがおうにも緊張と興奮が高まっています。

事務部長の佐野さんにお話を伺いました。



取材風景こんな身近なところにも

高機能透明樹脂である"ゼオネックス""ゼオノア"というこの商品。オプテスさん(日本ゼオンさん)が今、最も注力して開発と生産に取り組んでおられます。
この樹脂が持つ優れた特性として、

・従来の樹脂素材と違い、湿気を含んで膨張することがないため、光学特性に優れる(光が歪んで屈折しないなど)
・型枠に樹脂を流し込んで作るために切削や研磨を必要とせず、製造が容易
・軽くて丈夫なため、軽量化に最適
・ガラスのように"割れる"心配がないため、安全

というところが挙げられ、この特性を利用した商品として以下のものが代表的です。

No.
製品、シェア
サンプル画像
導光板(液晶パネルのバックライト部品)
 →細長い蛍光ランプの光を均一な面光源にする
サンプル
拡散板(液晶パネルのバックライト部品)
 →広い面全体を均一な明るさにするために使用
サンプル
カメラ用レンズ・プリズム
サンプル
光ディスク基盤
サンプル
自動車のランプ回り
サンプル

オプテスさんは現在も新工場造成の真っ最中。今は他県にいる技術者も多数呼び寄せて、樹脂製造ラインを増強されるそうです。まさに日の出の勢いですね。



そこは撮っちゃダメ!世界最高機密!?

残念ながらお見せできません色々お話を伺った後は、お待ちかねの工場見学。ちょっとした見学コースが設けられていますね。
おお〜っ、フィルムの製造ラインには巨大な空調と、全身すっぽりと覆うような作業着を着た方々が!さすがチリ1つ、髪の毛1本落とすことも許されない精密クリーン工場、雰囲気が全然違いますね〜。
「あ、ここからは写真撮影NGですから」
あう…やっぱりそうですよね;;
「工程の1つ1つ、製造ラインの機器1つ1つがとても重要で、製品の品質や生産効率に大きく関わってきますからね」

なるほど〜。そんなところにも製品の秘密が隠されているんですね。


取材風景最先端技術が高岡を変える!

「富山県、とりわけ高岡の人たちは、製造業の分野が非常に優秀なんですよ。高岡銅器をはじめ"ものづくり"の伝統があって、そうした土壌ができているといいますか。手先が器用でまじめ、というところも大きいのかもしれませんね。」
と鈴木さん。ニッポンブランドの取材を通じてよく伺うキーワードです。

「日本ゼオンも東南アジアに生産拠点を持っていますが、とにかく人件費が安い。同じものを作っていたのではコスト面でとても太刀打ちできませんし、日本の産業の空洞化も引き起こしてしまいます。それならば他が真似の出来ない、高い付加価値を持つ製品を作っていこう、ということです。」
なるほど。ゼットポールをはじめとする製品群のシェアの高さがそれを物語っていますね。

「これからはそうした土壌と新技術を上手く融合させて、高岡を変えてみせる!と、うちの取締役らは意気込んでいますよ。」
うーん、なんとも頼もしいお言葉。高岡に新しい風が吹くことを期待したいですね。



日本ゼオン株式会社(高岡工場)
〒933-8516 富山県高岡市荻布630番地
TEL0766-21-0252 / FAX0766-23-7265
http://www.zeon.co.jp/
株式会社オプテス(高岡工場)
〒933-0981 富山県高岡市二上新422-1
TEL0766-32-1590 / FAX0766-32-1591
http://www.optes.co.jp/


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