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良いものを作れば売れる!
…はじまりは巨大ボビン
木下:当社は33年前に繊維機械用部品を製造する目的で設立されたんですよ。北陸は繊維産業が盛んですからね。北陸の繊維は長繊維(ナイロン、ポリエステルなど)が主体で、短繊維(綿糸、羊毛など)に比べると非常に糸の張力が高いんです。その長繊維をビーム(大きな糸巻きボビン)に巻くんですが、当時のビームはアルミ鋳造製でしたので、糸の張力で割れる恐れがありました。割れないように、強度を上げようとすると非常に重いものになってしまいます。
そこで、うちはそのビームを鍛造で作ろうと研究したんです。そして苦労の末に軽くて強い鍛造ビームを開発し、更には従来の鋳造品では実現不可能だった直径30インチ(762mm)、40インチ(1m)へと開発を進めましたね。良いものを作れば売れます。当社の鍛造ビームの品質は認められ、どんどん売れていきましたよ。
良いものを作れば売れない?
…鍛造製アルミホイールへ
ケ:それがどうしてホイール製造に移っていったんですか?
木下:そうですね、良いものをつくって、売れていったのですが、壊れないので、買い換え需要はありません。ですから、市場に行き渡れば次の受注は少なくなります。先ほどの話とは逆のようですが、良いものをつくっても売れなくなった、というわけです。また日本の繊維産業が下火になったという要因も手伝って、ビームは売れなくなりました。もともと需要が小さかったですからね…。その間、当社はアルミニウムを鍛造するという技術に磨きをかけました。苦しい時期に、他にはマネのできない鍛造技術をつくり上げることができたので、ドイツBBS社に認められ、他の大きなホイールメーカーを差し置いての提携へと進んでいきました。
当時、アルミホイールは鋳造製しかありませんでしたので、当社はBBSデザインのホイールを鍛造でつくることに全力を傾注し、結果BBSブランドの鍛造ホイールを一手に製造するようになりました。
ケ:おぉ〜!世界的企業から白羽の矢が立ったというわけですね!
木下:毎年アメリカのラスベガスで世界最大の自動車部品関係の展示会SEMA-Showが開催されますが、1985年に当社の鍛造ホイ−ルが20,000点以上の中から「技術革新大賞」に選ばれたんですよ。このことは、当社の鍛造ホイールが認められ、世界で販売していけるきっかけになったと思います。ですから、やっぱり「良いものをつくれば売れる」んですよね。
ケ:技術力が世界に認められたんですね!(まるで、プロジェクトXのようだ…またまた感動)
(ちなみに、フェラーリ社とF1用マグネシウム鍛造ホイールの独占契約を交わすきっかけも感動の逸話ですので、一度ご覧下さい。(http://www.bbs-japan.co.jp/about/about_F1.html)
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