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ジャポニカ学習帳


ショウワノート株式会社の外観ジャポニカ学習帳…この響きを聞くと、小学生の頃の日々が懐かしくよみがえってきませんか?きっと誰もが幼い頃にお世話になった、表紙に花や虫のキレイな写真がある日記帳や漢字帳に国語や算数のノート。あの頃、ノートを手にしただけで勉強ができるようになった気になって、誰もが「いつかはT大に・・・」なんて夢と希望に満ち溢れていたはずです(ホントに?)。

全国の小学生のスタンダードアイテム「ジャポニカ学習帳」。それが高岡生まれだったなんて信じられますか?今回は、高岡市佐野にありますショウワノート株式会社さんにお邪魔して、工場長の宮前さんと管理課の細川さんにお話しを伺いました。



ケイちゃん…というか、取材スタッフがホントに持っていった学習帳。50円とは安いなぁ。あれもこれもショウワノート製

ケイちゃん(以下「ケ」):さっそくですが、ボク、ジャポニカ学習帳もってます。わが家のお宝なんですよ!(と、カバンからそそくさと取り出す・・・。)
宮前さん(以下「宮」):えらく古いノートですねぇ、たしかにお宝ものだけど1ページ使ってある(苦笑)。当社ではジャポニカシリーズだけで約160種類の製品を作っています。
細川さん(以下「細」):ジャポニカ学習帳だけで年間2,500万冊以上を製造していますし、ドラえもんなどのキャラクターを使ったノートも含めると年間で3,000万冊以上を製造しているんです。ちなみに全国の小学生が現在約717万人です。
:そ、そんなにたくさん作っているんですか!?
:ジャポニカ学習帳は、昭和45年に小学館さんのジャポニカ百科事典のジャポニカという商標を使い、事典の写真や文章を当社のノートに転載させていただいたのが始まりです。昭和53年以降は、写真家の山口進さんに海外の秘境で撮影していただいた珍しい花などを表紙に飾り現在に至っています。
:ふぇー、じゃあはじめてジャポニカ学習帳を使っていた当時の小学1年生は、もう41歳なんだぁ。
:そういうことになりますね。
工場長の宮前さんと管理課の細川さん:ショウワノートさんでは、ジャポニカ学習帳はよく聞くんですが、ほかにどんなもの作っていらっしゃるんですか。
:ショウワグループ全体では、ノートや鉛筆などの学習用品を中心に年間で約1,000種類の製品を作っています。学習用品だけじゃなく、医薬部外品とか果ては玩具菓子なんかも作っていますよ。
:そんなに!(しかもお菓子まで・・・。)
:ホントのところどれだけあるのか、実は私たちもよくわからないのですよ。キャラクター商品などは流行に左右されますので、作ったと思ったらアッという間に消えていくものもありますので(笑)
:紙による製品は、ほぼ全てを高岡工場で作っています。全国のショウワノート製のノートは全て高岡生まれです。
:全国の小学生が高岡産のノートを使っているんですね。
:そうですね。当社は学習帳分野では約4割のシェアを持っていて、業界第1位です。東日本での流通量が多く、特に東京都では70%以上の小学校で当社のジャポニカ学習帳が使われていますよ。



時代の変遷を感じさせるノートたちどうやって全国区に

:創業は昭和22年、高岡市の内免で昭和紙工鰍ニして創立し、当初は封筒やビラ、包装紙などの製造を行っていました。その後、東木津を経て現在の佐野に工場を構えています。昭和31年に社名を昭和ノート(現在は「ショウワノート」)に変更しました。また同じ年に学習帳の分野にも進出しました。当初はエース学習帳(後にエリート学習帳)というノートを作っていました。
:ということは、ちょうど団塊の世代が小学生の頃ですから、まさにこれからノートの需要が高まっていこうとする時期に事業をはじめられたわけですね。
:はい。エース学習帳の表紙は、小学館の絵描きさんにお願いしてイラストを描いてもらっていました。そして、そのご縁がジャポニカ学習帳の誕生につながったわけです。
:なるほど〜。そういえばドラえもんも小学館さんのキャラクターですね。
:そうですね。作者の藤子・F・不二夫さんご自身も高岡の出身でしたし、小学館さんとは以前からそういった繋がりもありましたので、いち早く著作権をいただくことができました。
:その後はジャポニカ学習帳の大ヒット、ドラえもんをはじめとするキャラクターを使った商品も子どもたちに大人気で業界シェア1の企業に成長していったわけですね。



甲虫王者ムシキング自由帳キャラクター商品のトレンドは?

:ドラえもんも根強い人気ですが、現在一番人気があるのはポケットモンスターですね。
:以前は、キャラクター系の商品はどうしてもマンガのイメージがあって学校から敬遠されたものですが、最近は逆にキャラクター系を選ばれる傾向もあります。先生たちもドラえもんなどで育った世代が増えてきたからかもしれませんね。
:ドラえもんなんかは、もうすっかり国民的キャラクターですからね。
:キャラクターの商品化権は、テレビなどで放送される前に先行購入します。ノートや鉛筆といった商品ごとに商品化権を購入する必要があるので、ノートはショウワノート製、鉛筆は他社製といったこともあるんですよ(苦笑)。
:今一番の売れ筋は?
:やはり「ポケットモンスター」ですね、でも「甲虫王者ムシキング」も甲乙つけがたい商品です。ゲームから出てきたキャラクターで、子どもたちの間でたいへんな人気です。


針金が内側に巻き込まれている様子。細かな配慮が見てとれます商品に隠されたヒミツは?

:ジャポニカ学習帳は、子どもたちの安全対策のため、ずっと針金とじでなく糸とじにしています。
:針金とじの中高生向きのノートでも針を平らではなく内側に曲げてとじていますし、スケッチブックの針金のはしを切り離しでなく内側にロックするといった工夫もしています。
:ヒット商品を産み続けるには、そんな工夫もあるんですね。
:はい。ずっと同じものではダメだと思うんです。もっともっと商品に付加価値をつけていきたいですね。お客様からも、ご要望やいいアイディアなどがあればどんどん寄せてほしいと思います。


工場にて童心にかえる

印刷機
 
ど、ドラえもんが沢山!!
印刷機   印刷したてのホカホカの表紙
巨大なロール紙
 
印刷が終わった用紙の山
紙ロール
 広げると1個で約13キロメートルの長さ。
  印刷が終わった用紙の山
 このあと合体へ。
合体!
 
子どもたちの安全を考え、針金ではなく糸で本をとじている
合体!
 左から来たノートの中身に右から来た付録や表紙を重ねるところ。
  糸とじ
 わかりにくいけど、中央を糸とじしているところ。
ばっさばっさとノートが送られてくる
 
裁断を終え、ついにノートが完成!
最終行程
 だいぶノートらしくなってきた。いよいよこのあと裁断に。
  できたてのノート
現場で見ると圧巻だった立体倉庫近くを通りかかった方なら見覚えがあるハズ
 立体倉庫
  出荷待ちのノートが入った箱。謎のビルの中はこうなっていた!
スパイラル・ワイヤー機
 
スパイラル・ワイヤー機

 ドイツの会社と共同企画開発したワイヤーマシン。子どもたちの安全対策のため、ワイヤーの端っこをロックできるすぐれもの。


最後に、宮前さん、細川さんから熱いメッセージをいただきました。
「書くことって、とても大事だと思うんです。パソコンが普及して、子どもたちも書くことが少なくなった。キーボードでも文字は書けるけど、特に小中学生のうちは手で書いて覚えることが大事。今の時代、パソコンも一人、ゲームも一人じゃないですか。人の輪の中に入っていける人間をつくっていきたいんです。」

ショウワノートのマークは、情操教育のシンボルである親子鳥をショウワノートのSとNに形どったもの。人づくりをとても大切にしていらっしゃる企業であることが伺えます。
小学生の頃、真新しいノートを手にしたあの初々しい気持に返って、私たちも「書くこと」を大事にしていきたいですね。


ショウワノート株式会社
〒933-0826 富山県高岡市佐野850
TEL0766-22-6201 / FAX0766-25-1959
http://www.showa-note.co.jp/


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