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「一瞬一瞬しなやかに」
苗:高岡銅器では砂型のところが多いと思いますが、うちは金型鋳造です。金型を温めて溶かしたアルミを流します。その後、丸型炊飯釜の内側は旋盤で仕上げるんです。うちの製品は薄肉で鋳肌がきれいなので、ご飯の炊きあがりにムラがないと評判なんですよ。
ケ:お〜なるほど。高度な鋳造技術がご飯の味にも影響を与えてるんですねー。鋳造し終わった釜が沢山工場にありましたね。
苗:そうでしょ。うちのモットーは「スピード対応」でして、完成品を在庫ストックすることで「翌日発送」を実現しています。また一個、二個からも対応しますよ。
ケ:ええっ!!!翌日発送!!また、一個、二個のオーダーに答えるってゆうのも凄いですよね〜!
苗:確かに少量のオーダーでラインを変える、段取りを変えるということは大変なことなんですが、それがお客さんの信頼を得ることだと考えてます。「一瞬一瞬しなやかに」というのがうちのキャッチフレーズなんです。
ケ:なるほど。あっ、名刺にも書いておられますね。迅速かつ柔軟な対応ということですね。すばらし〜。あの、ところで苗加さんは家業を継いだということになるんですか?
7代目の苦悩
苗:創業は幕末の慶応3年(1867年!!)にさかのぼるんです。実は私で7代目なんですよ。もともとうちは仏具の鋳造メーカーでしたが、約30年前に厨房器具分野に業種転換したんです。生活必需品として需要が伸びつつあったので、鍋や炊飯釜を製造するようになり、厨房機器メーカーや家電メーカーに納めるようになりました。僕が入社してから数年間は、炊飯ジャーの釜やフライパンなど、家庭用品が主力製品でしたね。しかし、電子炊飯ジャーなどは爆発的に普及したものの、家電メーカーは、こぞって海外生産の安価な釜を採用するようになったんです。
ケ:なるほど。大量の需要を満たしたあげく、結局価格競争になっちゃうんですね〜。
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鋳造後、金型の上型を開け、固まったアルミ釜を取り出す
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