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荒木印房
 
   

集:

「今日はどこに行くのかな。あ、テレビにも出たコロッケのお店がある。」  
葉:
「こらこら、今日はそこじゃないのよ。ここ、荒木印房に行くのよ。古城公園の近くにあるこのお店も創業100年以上の老舗なのよ。さあ、話を聞きに行くわよ。」  
「ごめんくださ〜い。」  
荒木印房の4代目・荒木博昭さん(以下、荒)
荒木印房の外観
荒:
「はい、いらっしゃい。」
葉:

「わたしたち、歴史ある老舗を訪ねてるんですが、お話を聞かせていただけますか?」

荒:
「いいですよ。どうぞ。」
いつからここにあるんですか?
荒:
「明治14年(1881年)に初代になる吉次郎がこの場所で創業したんだよ。ここは昔の国道8号に面していて人通りが多かったんだ。前の建物は明治の大火で焼けたけど、同じ場所で営業しているよ。」 荒木博昭さんの写真
葉:
「この店も明治の大火で焼けているんですか。まち中のお店は焼けている店が多いんですね。」
荒:
「そうだね。そのあとこの場所にお店を建てて、今年で創業128年になるよ。2代目が周治、3代目が潔、私で4代目です。」
昔からハンコ屋さんですか?
荒:
「創業当時は、はんこだけではなかったんだよ。はんこは商売屋さんでは使われるけど、普通の家庭ではあまり使われなかったんだ。そのため、はんこだけでなく豆腐屋もやってたんだよ。」  
葉:
「大野屋さんも昔はお菓子の販売だけじゃなかったけど、こちらもそうなんですね。」  
荒:
「昭和10年まで豆腐を売っていたけど、それからはんこだけになったんだ。そのとき使っていた井戸が2つある。今でも1つは使っているよ。」  
はんこはどのようにして作るのですか
荒:
「昔はいちから彫刻刀で手彫りしていたけど、今はパソコンで印字のデザインを作って、それを元に機械で削っているよ。」 デザイン版の写真
集:
「えっ!あんなに細かいのを機械だけで彫るの?」
荒:
「いえいえ。あくまで機械で彫るのは形を作るためのもので、細かい作業までは任せれない。やはり最後の細かい彫りは昔からやっているのと同じく手作業だね。手で丹念に仕上げているよ。」
葉:
「やっぱり、ものづくりは手作業が大切ですよね。」 手彫りの写真
どんなものに彫ってるんですか?
荒:
「水牛やオランダ牛の角、象牙などを使ってるよ。プラスチックの製品もあるけど強度が弱いね。」 ゴム印用の版
葉:
「ゴム印もありますが、これも彫って作ってるんですか?」
荒:
「ゴム印も昔は手で彫っていたんだけど、今は彫って作るんじゃなく、パソコンでデザインして樹脂で型を作る。それにゴムを流し込んで作るんだ。」
今まで珍しい注文などの思い出はありますか?
荒:
「前までは、灰皿などの鋳物に文字盤を彫っていたよ。また、タオルの印字もしたよ。印字する木版を彫って、機械できつくプレスしてタオルに印字するんだよ。」  
葉:
「へ〜、ああいうものは、機械で全てやっていると思ってた。」  
荒:
「今は機械になってしまったけど、昔はハンコ屋さんが作っていたんだよ。」  
高岡のまちについて一言お願いします。
荒:
「高岡のまちには歴史あるよいものがたくさんある。大仏もあるし、それを見てもらうためには大仏の周りに観光バスが停まれる駐車場が必要だね。御旅屋通りやえんじゅ通りはライトアップされてきれいだし、自然あふれる古城公園もある。角久旅館やニューオータニに泊まってもらえる。瑞龍寺もあるんだし、滞在して周辺を回ってもらえるようにするための取り組みがあるといいね。」  
「今日はお話しを聞かせていただいてありがとうございました。」  
葉:
「機械が便利になっても、やはり物づくりには手作業が大切なんだね。」  
集:
「お姉ちゃん。コロッケ買ってもいい?。」  
葉:
「こら!あんたはほんと食べ物ばかりなんだから。」  
     
   
葉ちゃんのプチ情報

昔は、古城公園の中にある博物館に国の機関となる射水の郡役所というものがあって、そこに村役場の人が来たついでに、はんこを作りにお店に馬車で来ていったんだって。まさに老舗。歴史を感じる!
写真集 『美しい富山(V)』
 
集くんのプチ情報
荒木博昭さんは、趣味で写真を撮っていて、写真の会を作って祭り・イベントなど県内の様々な場面を集めた写真集を作っているんだって。「美しい富山」といってパートVまで出していて、富山県や高岡の風景がたくさん載っているよ。

 

荒木印房

住所:高岡市大手町8-3
電話番号:
0766(22)3995
営業時間:9:00〜19:00
定休日:日曜日

地図

 

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