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(パシャ!パシャ!) |
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集:
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「お姉ちゃん、どうして写真撮ってるの〜?」 |
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葉:
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「それは、次のお店が…写真館だからよ!相手を知るには、相手の気持ちになって!これ基本!」 |
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集:
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(なんか違うとおも〜う。けど怖いから言えないよぅ) |
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葉&集:
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「ごめんくださーい!!」 |
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上野写真館4代目館主・上野純さん(以下、上:
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上:
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「はい、は〜い。いらっしゃい!」 |
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葉:
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「わたしたち、勉強のために歴史ある老舗のお話を聞かせてもらっているんです。ぜひお話を聞かせてください!」 |
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上:
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「ああ、いいとも。」 |
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昔から写真館だったんですか? |
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上:
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「そうだと言えばそうなんだけど、元々は造り酒屋を営んでいたんだ。でも、明治23年(1890年)に現在の場所で写真館を創業したんだよ。」 |
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集:
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「酒屋?お酒屋さんだったのに、どうして写真館なの〜?ぜんぜん違う〜。」 |
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葉:
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「こら、集!失礼なこと言わないのっ。!」 |
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上:
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「どうしてかな。(笑)写真がやりたいって思ったんじゃないかな?」 |
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創業者や創業当時のことを教えてください! |
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上:
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「当時はね、写真機のタマ、あ、レンズのことなんだけど、それがすっごく高価で、家一軒くらいの値段だったんだ。創業者である上野為次郎はお婿さんだったんだけど、その奥さんに東京までタマを買いに行かせたんだそうだ。」 |
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集:
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「東京まで!?家一軒分の大金を持って奥さんに買いに行かせたんですか!?」 |
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上:
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「そう聞いてるよ。」 |
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集:
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「なんだかよくわかんないけど、すごい創業者だねー!」 |
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葉:
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「こらっ、なんてことを!すみません、さっきから失礼なことばっかり。もう!集っ。でも、家一軒分なんてすごいですね〜。」 |
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上:
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「確かに、すごいことかもしれないね。(笑)創業当時は、写真自体が珍しくて、撮る側に技術が必要だったから『先生』って呼ばれたり、撮られる側もその土地の名士だったりしたんだ。2代目のときにはなかったみたいだけど、お抱えの人力車を使っていた時期もあるそうなんだ。遠い土地のお客さんもいて、そんなときは何度も訪問できないから、お客さんの家に暗室を設置して、撮影から現像・乾燥までしてきたそうだよ。」 |
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葉:
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「一応即日渡しってことですか?」 |
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上:
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「いや〜、さすがにその日のうちっていうのは無理だったろうね。(笑)まず撮影に30分から1時間くらいかかっていたし、失敗があったらやり直さなきゃいけない。多分泊まりがけでしたんだと思うよ。」 |
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集:
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「さつえいにさんじゅっぷん!?ってどういうことぉ?」 |
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上:
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「ああ、昔の写真機はガラス板に乾剤を塗布して光で感光させていたんだ。今のように高性能じゃないから感光させるには時間がそれくらいかかったんだ。光が弱いと時間がもっともっとかかる。時間がかかるってことは人物だと動くから写真がぶれてしまうんだ。だから、きれいにとるためには被写体を固定させなきゃいけないから、体が動かないように固定する道具まであったんだよ。」 |
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集:
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「ふぇ〜。写真撮るのも撮られるのもすごい大変だったんだ〜。」 |
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上:
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「そうだね。手間がかかることだったんだよ。今は時間こそかからなくなってきているけれど、技術の進歩がめざましくって、道具もどんどん変わっていってるんだ。写真機はもちろんのこと、フィルムもシートフィルムからロールフィルムへって具合にね。ほんの数年前に購入した道具が今では旧型。無用の長物になってしまった道具もある。付いていくのが大変だって思うときもあるんだ。」 |
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集:
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「ふぇ〜。昔だけじゃなくって今も大変なんだね〜。」 |
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ところで、撮影された有名人はいますか? |
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上:
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「芸能人とかそういった方ではないけど、高松宮夫妻が高岡カントリーに来られたときに写真を撮らせていただいたんだ。あの時は、撮影時間が限られていて失敗の許されない状況でね。カメラ2台を隣あわせに設置して撮影したんだけど、すごく緊張したよ。もちろん、うまく撮れたけど、できあがるまで心配だったね。」 |
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葉:
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「失敗の許されない状況って、考えるだけで心臓がバクバクしちゃいますっ。」 |
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上:
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「それから、わたしは4代目になるんだけど、祖父である2代目が棟方志功と交流があってね、この写真館にも立ち寄ってたみたいだよ。棟方の手紙がうちにあるんだ。うちに立ち寄ったときに写真を撮ってくれっていう内容だよ。」 |
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葉:
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「棟方志功って聞いたことがあります。とても有名な版画家ですよね!」 |
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集:
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「お姉ちゃん、すご〜い!物知りだねっ」 |
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それでは、最後に高岡のまちについて、一言お願いします。 |
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上:
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「高岡はわたしが小さい頃より街が寂しくなってしまったんだ。駅から万葉線沿線で確かにシャッターを閉めているお店が多いよね。元気な街に戻って欲しいって思ってうちの店は開けてるんだけど、元気を回復してほしい!人の数が少なくなると、街は活気がなくなっちゃうんだ。うちの商売は人を撮ることだし、みんなには、もっと高岡の街を訪れてほしいと思うよ。」 |
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葉&集:
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「今日はいろんなお話を聞かせていただいてありがとうございました。勉強になりました!」 |
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上:
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「こちらこそ。写真を撮るときには『上野写真館』をよろしくね。」 |
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葉:
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「いつの時代も大変なんだぁ。進歩したからってそれで終わりじゃないし、進歩の次には次の進歩がある。常に成長するってことが大事なんだわ。進歩する道具で現在を写真にとって、それが過去になる。歴史だわぁ。」 |
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集:
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「お姉ちゃんってよくわかんないことを言うことがあるよねー。あは☆」 |
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葉:
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「もうっ、あんたって子はまじめにやる気があるの!?」 |
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調べてみたけど、棟方志功って版画だけでなく油絵や書、詩歌などなど広範囲で活躍した青森県出身の偉大な画伯なのね。富山県にも関係が深いんだって! |
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写真館には気さくな4代目と、しっかりもののおかみさん、5代目の娘さんがいて、楽しい雰囲気でいっぱいだよ〜。 |
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上野写真館
住所:富山県高岡市片原町49
電話番号:0766‐22‐0311
営業時間:9:00〜18:00
定休日:年中無休
(ただし、出張時に閉めることあり)
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