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集:
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「今日はどこに行くの〜?て、あれ?大仏さまだ!」 |
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葉:
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「大仏さまじゃなくて、こっちこっち。今日は『角久旅館』さんに話を聞くのよ。」 |
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集:
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「大仏さまのすぐ前のお店かぁ。」 |
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葉:
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「さ、早くお店に行きましょ。」 |
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葉&集:
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「ごめんくださーい!!」 |
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角久旅館の5代目・関久幸さん(以下、関):
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関:
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「はい、いらっしゃい。」 |
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葉:
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「わたしたち、歴史ある老舗を訪ねているんです。ぜひお話を聞かせてもらっていいですか?」 |
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関:
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「いいですよ。さぁ、こちらへどうぞ。」 |
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集:
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「わぁ!すごい!!食堂の窓から大仏さまが真正面に見える!!!」 |
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昔からこの場所にあったんですか? |
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関:
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「そうだよ。明治元年(1868年)にこの場所で創業したんだ。明治の大火で以前の建物は焼けてしまったけど、それ以降は同じ建物で営業しているんだよ。」 |
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葉:
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「焼けてしまった?…それでも、この建物は100年以上経っているってことですか!?」 |
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集:
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「うそだぁ〜。100年も経っているなんて〜。すごいきれいだよ。おじさん、うそついているんじゃないのぉ?」 |
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葉:
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「こらっ、集!」 |
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関:
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「うそはついてないよ。(笑)毎年どこかしらか手を入れてるんだ。なにしろ、毎年どこかしら都合が悪くなっちゃうからね。(笑)」 |
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葉:
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「は〜、それで内装が近代的なんですね。手入れがよければ建物は長持ちするんだぁ。(メモメモ)」 |
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お店の自慢は何ですか? |
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関:
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「そりゃあ、もちろん、旅館から大仏さまがすぐ見えることだよ。大仏さまを見ながらご飯を食べられるんだ。でもね、実は、創業当初は大仏さまが真正面に見えたわけじゃないんだ。」 |
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集:
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「え?でも、さっき創業当時から場所は変わってないって…?」 |
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関:
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「そう、場所は変わってないんだよ。以前は大仏さまの頭くらいしか見えなかったんだけど、昭和30年代に大仏さまの真正面にあったお店がなくなってね、うちの店が大仏さまの真正面のお店になったんだ。」 |
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集:
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「へぇ〜、当時は大仏さまが見えなかったんだ!?」 |
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お店の名前の由来と、創業者について教えてくださーい! |
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関:
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「うーん。私が5代目で、祖父が3代目になるんだけど、4代目の父にいろんな話を伝える前に亡くなってしまったんだ。だから創業当時とか昔のことになると分からないことが多いんだ。『角久』のいわれも、初代角屋久兵衛の二文字をとった説や、大仏付近にあって幾久しく栄えるようにと付けられたとの説などもあって、どの説が本当かは私にもちょっと分からないんだよ。」 |
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葉:
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「お店の場所が道の角にあるからじゃなかったんだ!?」 |
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集:
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「お姉ちゃんて単純…。」 |
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葉:
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「うるさいわよ〜。」 |
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昔から旅館をされていたんですか? |
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関:
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「そうだと思うよ。先祖は大門町堀内の出身で、高岡で旅館業を営むようになったのが明治元年といわれているんだ。でも、高岡公会堂に美空ひばりさんなどの有名人がきたときにお弁当を届けたりしてたし、旅館業だけってことはなかったと思うよ。あの時は、従業員と舞台袖からひばりさんを見たなぁ。公会堂は昭和38年の豪雪でつぶれてしまったけどね。今でも宿泊だけじゃなく、宴会などにも利用してもらったりしてるんだ。若い人には高御膳が喜ばれているよ。それから、金土日にはランチ営業をしてるしね。」 |
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葉:
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「大仏さまを見ながらのランチ!?すてき!」 |
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集:
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「お姉ちゃんの食いしん坊…」 |
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葉:
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「う、うるさいわよ。」 |
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お客さんはどんな人が多いの? |
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関:
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「いろんな人に利用してもらっているけれど、運動選手のチームの合宿や出張の人の利用が多いかな。」 |
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葉:
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「観光されるお客さんはどうですか?」 |
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関:
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「いらっしゃるけど、もっともっとご利用してほしいねぇ。お待ちしています!」 |
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おもしろいエピソードはありますか? |
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関:
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「おもしろいかぁ…。小さいことの積み重ねだからね。おもしろくはないかもしれないけど、心に残ることはあるねぇ。救急車に何回かのったこともあるし。」 |
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集:
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「なんだか、聞くのがこわいよ〜。」 |
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ところで、どうしてお店を継ごうと思ったんですか? |
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関:
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「継ぐと意識をするというより、代々商売をしてきたし、町内で商売をやっている周りの友達も継いでいたから、自分も継ぐと思ったんだ。」 |
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集:
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「おじさんの次は誰かいるの〜。」 |
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関:
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「娘が6代目として今働いてるんだよ。」 |
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葉:
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「あ、さっきの案内してくれたお姉さんのことだ!角久さんの歴史はまだまだ続くんだ。すごい!」 |
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それでは、最後に高岡のまちについて、一言お願いします。 |
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関:
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「高岡は以前のにぎわいを取り戻しつつあるけど、一部の関係者だけが一生懸命になっている気もするんだ。もっとたくさんの人で盛り上がるといいよね。店から見てると感じるんだけど、せっかく観光に来てくれたお客さんが駐車場や休むところが少ないばっかりに慌しく街を通り過ぎていっちゃうんだ。少しでも気持ちよく滞在してほしいし、せっかくのにぎわいがまた元に戻ってしまうから、街の中心部に駐車場があればなぁって思うよ。」 |
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葉&集:
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「今日はいろんなお話を聞かせていただいてありがとうございました。」 |
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関:
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「こちらこそ。今日の話が参考になるといいな。」 |
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葉:
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「うーん。時代の流れとともに人も街も変わっていくのね。でも、変わらないものもある。きっとそれが大切なんだわ!」 |
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集:
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「お姉ちゃんなにブツブツ言ってんのー。あはは。」 |
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葉:
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「あんたって子は、能天気なんだから〜。もうっ。」 |
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食堂には、5代目のおかみさんの知り合いなどの作品や商品が展示されているの。きゃ〜、かわいい! |
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なんと、建物内に蔵があるんだよ〜!すごーい!! |
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角久旅館
住所:富山県高岡市大手町12−11(高岡大仏前)
電話番号:0766‐22‐0354
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